あらすじ

飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)と兄妹弟子であった犬飼美雪(いぬかい・みゆき)は、祖父・介山(かいざん)の代役を見事にこなし、巨額融資を賭けたゴルフ勝負を颯爽と駆け抜けていく!美雪の晴れやかなゴルフに触発され、悪徳銀行行員の中部アマ1、2位コンビも己の技術のすべてを出し、勝負は激烈な展開に……。そして、一切を決める倫太郎のイーグルトライ。奥伊豆町の町民も見守るなか、40億円の行方は?倫太郎の“ゴルフ世直し”最終決着!!
B・J ボビィになりたかった男 1巻

日本から世界に発信できる唯一人の学徒といわれた俊英、順正大学講師・飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)。しかし、講義内容に不満を持つ学部長によって、長期休暇を言い渡されてしまう。倫太郎は、幼いころに“球聖(ボビィ・ジョーンズ)”と出会ったことを思い出し、“夢”の実現のためにゴルファーとなることを決意する!見るものを明るく、なごませる“雲”のような男・倫太郎。マネジャー志願の追っかけ女子大生・水原亜希(みずはら・あき)とともに“夢”をつかめるか!?

B・J ボビィになりたかった男 2巻

39歳の年齢をものともせず、ゴルフに打ち込む飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)。かつては国際的活躍を嘱望されていた大学講師だったが、学部長とのいざこざから大学を離れ、ゴルフの道に夢を追う。その経緯を知る倫太郎の追っかけ女子大生、水原亜希(みずはら・あき)がマネージャーとなり、二人三脚でゴルフの腕を磨こうとする。ゴルフを極めんと悪戦苦闘の日々を送るなか、ゴルフ場の研修生募集の広告を見た倫太郎は福島県・白馬に飛んだ!はたして“39歳の研修生”は成り立つのか!?

B・J ボビィになりたかった男 3巻

39歳の年齢をものともせずゴルフに打ち込む飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)。白馬ゴルフクラブの研修生となったが、リストラを契機に安易にゴルフを始めようとしていると誤解された倫太郎は、研修生を指導する並木(なみき)プロの激しいしごきを受ける。1万発の打ち込みをクリアし誤解もとけた倫太郎は、みんなに受け入れられるが、初ラウンドで129をたたき意気消沈。なんとか腕をあげようと倫太郎も周りも必死になるのだが……。

B・J ボビィになりたかった男 4巻

坂田信弘(さかた・のぶひろ)プロのレッスンを受け、ショートスイングの極意を学んだはずの飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)だったが、初めて出たハンディが24!落ち込んだ倫太郎の前に怪傑ゴルフマンと名乗る不思議な男が登場、パーオンさせない練習法を課してきた。律義に守る倫太郎はオープンコンペでもノットパーオンに徹し、ひとつずつ何かをつかみ始めていく。そんな中、夜逃げから帰還した同じ研修生・沼沢(ぬまさわ)に自分の父親がボビィ・ジョーンズに会った話を始める倫太郎。いま、倫太郎がアマチュアにこだわる理由が明らかにされる……!

B・J ボビィになりたかった男 5巻

カレドニアンゴルフクラブにて行われているGK杯シニアオープンに出場する並木(なみき)プロは、キャディに飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)を指名した!自身4年振り、初のシニア入りとなるトーナメントには、ゴルフに対してひた向きな倫太郎の姿勢が緊張を和らげると判断したのだ。しかし、その倫太郎も本番の張り詰めた空気に気圧され、並木もまた「世界」の青山(あおやま)プロの登場に自分を見失いそうになっていた……。倫太郎と並木の黄金コンビがカレドニアンを席巻する、緊迫のトーナメント最終日の行方は!?最終日最終組、プロ同士の熾烈な争いが、今、始まる!!

B・J ボビィになりたかった男 6巻

ギャラリーに当たることまで計算する“世界”の青山(あおやま)プロのすごみに、飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)と並木(なみき)プロは翻弄されるが、緊張を和らげようとする倫太郎のアドバイスによって、何とか9番ホール終了時点で単独トップとなった!しかし、悩み込むクセのある並木は、優勝というプレッシャーもあり、倫太郎が支えていないと自身のゴルフができないほどの精神状態にあった……。息子・大介(だいすけ)が見守るなか、はたしてカレドニアンゴルフクラブを制することができるのか?GK杯シニアオープン編の決着がつく!

B・J ボビィになりたかった男 7巻

アメリカの地で優勝賞金4800ドルのミニツアーに参加する飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)!並木(なみき)とともに鬼神・青山(あおやま)プロとの死闘を終えた倫太郎は、ゴルフに命を懸けることを決意し修業の旅に出た。そんな倫太郎がたどり着いた先が、フロリダで開かれていた名だたるプロも参加するミニツアーだったのだ!初日を絶好調の3位タイで終わった倫太郎は2日目の最終日、最終組で回ることに。しかし、そこで待っていたのは一筋縄ではいかないプロたち!新展開のスタートが今、切って落とされる!

B・J ボビィになりたかった男 8巻

優勝賞金4800ドルのミニツアーも、いよいよ最終日。練達のプロ、ローレンとポール、そして現問題児で元天才児のマークと共に最終組で回る飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)は、名うてのプロ達から多くのことを学びながらラウンドを進めるが、途中精彩を欠いていく……。まるで大学生のなかに混じった小学生のような状態が、倫太郎を狂わせていったのだ。しかし、それを救ってくれたのも彼らプロたちの珠玉のような言葉だった!倫太郎は最高のプロ達に囲まれ、ゴルフ人生のなかで最高のショットにめぐり遇う!!

B・J ボビィになりたかった男 9巻

強気な相棒、マーク・ロジャースとコンビを組んだ飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)!ワンデイトーナメントに出場し、実力はピカイチのマークにしごかれた倫太郎の成績は……?ミニツアーとはいえ、プロが本気で賞金を獲りに来るなか、日本で磨いた実力を発揮できるのか!?フロリダアマ地区予選に向け、本格始動の倫太郎がその先に見るのはUSアマ、USオープン、そしてマスターズ!師や旧友と語らいながら、ギリギリのゴルフを続ける倫太郎。心の汗で濡れた体を、気まぐれなフロリダの風が包む!

B・J ボビィになりたかった男 10巻

元天才児の暴れん坊、マーク・ロジャースとのコンビも絶好調!武者修業中の飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)はアメリカ・フロリダでミニツアーに参加し続け、腕を磨いていく!プロ達としびれるような試合をし、着実にプロの技を吸収していく倫太郎は、満を持してマークをキャディにフロリダアマ地区予選に出場。同じ組に一昨年本選で2位になったほどの実力者、元フロリダ州立大主将のキング・マンボが入り、激戦の様相!しかもこのマンボ、裏社会との接点もある影のある男だった……。アメリカに勝てるか!?フロリダ編最終決着!!

B・J ボビィになりたかった男 11巻

フロリダアマ地区予選に出場した飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)、本選で2位になったこともあるほどの実力者、キング・マンボと激戦を展開。キャディについた天才プロゴルファー、マーク・ロジャースの助言も手伝ってマンボに僅差で勝利する。しかし、勝利の余韻を味わう間もなく、倫太郎は突然日本に帰国。伊豆へと赴いた!倫太郎の不可解な行動の理由とは……?温暖な気候に恵まれた山村で、ゴルフを中心とした悪徳銀行と、住民達との壮絶な戦いに巻き込まれていく倫太郎。ゴルフを通じて“世直し”が始まる!

B・J ボビィになりたかった男 12巻

両親の故郷・伊豆へと赴いた飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)は、そこで犬飼介山(いぬかい・かいざん)と名乗る元気な老人と出会う!70インチの長尺を振り回す犬飼は、持ち前のパワーで悪徳銀行と対峙、倫太郎とともに融資を賭けた勝負に挑む。がしかし、相手の不良行員は中部アマ1、2位コンビで、不運も重なった倫太郎たちは惜しくも敗退してしまう!融資は?借金は?人も土地も暖かい地方都市で、町の存亡を賭けた経済戦争へと発展するゴルフ勝負。倫太郎の“世直し”は成功するか!?

B・J ボビィになりたかった男 13巻

悪徳銀行と奥伊豆町との間で勃発した、巨額融資を賭けたゴルフ勝負に巻き込まれた飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)。活力あふれる老人・犬飼介山(いぬかい・かいざん)とのコンビで悪党バンカーを引き離すが、町民の応援もむなしく、中部アマ1、2位であったバンカー達に追いつかれてしまう!さらに犬飼は肩を傷め、万事休す……かに思われたが、犬飼美雪(いぬかい・みゆき)と名乗る14歳の美少女が登場、介山の代わりを申し出た!彼女の正体は?ゴルフの実力は?倫太郎の“ゴルフ世直し”最高潮!!

B・J ボビィになりたかった男 14巻

飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)と兄妹弟子であった犬飼美雪(いぬかい・みゆき)は、祖父・介山(かいざん)の代役を見事にこなし、巨額融資を賭けたゴルフ勝負を颯爽と駆け抜けていく!美雪の晴れやかなゴルフに触発され、悪徳銀行行員の中部アマ1、2位コンビも己の技術のすべてを出し、勝負は激烈な展開に……。そして、一切を決める倫太郎のイーグルトライ。奥伊豆町の町民も見守るなか、40億円の行方は?倫太郎の“ゴルフ世直し”最終決着!!

B・J ボビィになりたかった男 15巻

父母の墓参りで訪れた奥伊豆町。ひょんなことから巻き込まれた町民と銀行との対立に“ゴルフ世直し”とばかり助太刀をした飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)は、兄妹弟子の犬飼美雪(いぬかい・みゆき)の助けもあり、ゴルフ勝負にピリオドを打った!しかし、魑魅魍魎(ちみもうりょう)のうごめく行政と金融の世界によって、町民のゴルフ場は未だ風前の灯(ともしび)。倫太郎の手腕に期待が集まるが……。ボビィになりたかった男のゴルフ改革、晴れやかに一新なるか!?

B・J ボビィになりたかった男 16巻

アマチュアとしてオーガスタを夢見た飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)は、真実の夢に目覚め財団を設立、ジュニアゴルファーの育成を開始する。“真実の夢”――本物の、ゴルフの奥深さを知り国際人として通用する、ゴルファーを育むこと。そのために設立された飛鳥財団はふたりの逸材を成長させた!隼(はやぶさ)と美雪(みゆき)。兄妹のように仲の良い2人が、ついにその名をゴルフ史に刻み始めようとしていた!

B・J ボビィになりたかった男 17巻

高校3年生で日本女子アマを制した犬飼美雪(いぬかい・みゆき)のプロデビュー戦は豪州、それもレディスマスターズという大舞台。キャディにつくはずの上高地隼(かみこうち・はやぶさ)が現れず、調子を崩した美雪は初日を5オーバー。予選通過のためには、2日目を68で回らなければならないことに!オーストラリアアマ4位に入り、風が読める自然児、隼とともに仕切り直しの2日目。大躍進となるか――!?

B・J ボビィになりたかった男 18巻

メトロウエストでのローカル予選を通過し、ベイ・ヒルで行われるUSオープン最終予選に進んだ上高地隼(かみこうち・はやぶさ)。練習ラウンドの相手がヨーロッパ30勝の実力者と、マスターズと全英オープンを制したビッグネーム。セクショナル(地区予選)のレベルの高さに意気消沈する隼だったが、お気楽さだけはただ者ではないこの男。参加者171人の内30人の本選出場枠へ向け、快進撃を開始する――!!飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)から受け継がれた遺伝子が、感動のフィナーレを呼ぶ!!