あらすじ

消しゴムはんこ、パラパラマンガ、将棋vsチェス(!?)、そして化石発掘(!!!?)まで…。今日も関くんは匠の技と情熱でひたすら(授業中に無言で)遊びます。相変わらず関くんの遊びから目が離せない横井さん、とうとう大変な目に遭っちゃったり……。授業中も休日も、関くんと横井さんの静かなバトルは止まらない!
となりの関くん 1巻

ドミノ、折り紙、避難訓練、そしてネコ……。多種多様にしてその展開はナナメ上。謎の男子生徒・関くんの遊びは、なんでもない机の上を遊園地に変え、隣の席のマジメ女子・横井さんを魅了する!……授業中なのに。静かな授業中の教室という限定空間で展開する、ときどき超展開、ときどきシュール、ときどきほっこりな閉鎖空間コメディ登場!!

となりの関くん 2巻

オセロに手品に(一人で)サイコロトーク……。関くんの授業サボりは相変わらず超展開。林間学校では関くんの黒歴史が明らかになったり(!?)、第1巻に登場した遊びがパワーアップして再登場したりと、今日も横井さんの集中力を乱しまくり。新キャラ・後藤さんも登場して、授業時間はより地味&シュールに燃え上がる!

となりの関くん 3巻

消しゴムはんこ、パラパラマンガ、将棋vsチェス(!?)、そして化石発掘(!!!?)まで…。今日も関くんは匠の技と情熱でひたすら(授業中に無言で)遊びます。相変わらず関くんの遊びから目が離せない横井さん、とうとう大変な目に遭っちゃったり……。授業中も休日も、関くんと横井さんの静かなバトルは止まらない!

となりの関くん 4巻

ついに関くんの遊びアイテムもブランド化!そして関くん式・運動会を満喫する遊び方とは!?後藤さんの誤解&妄想もノンストップ!そして大人気の脇役・ロボット家族を待ち受ける波乱の運命は作品史上初の2話連続シリーズで登場!関くんの遊びのタネは尽きないし、横井さんの(空回りな)気苦労もノンストップ!

となりの関くん 5巻

新たなる関くんの家族登場!?の授業参観、そして大長編の修学旅行。お決まりの学校行事でもサボりを貫く関くんと横井さんの静かな攻防は終わらない!ついに累計200万部突破の大ヒット授業サボり漫画第5巻!

となりの関くん 6巻

関くんの遊びを止める為、ついに禁断の行為に手を染めちゃう横井さん……!?他にも健康、バカンス、怪盗、おしゃれカフェ、etc……。ますます高度化する遊びが炸裂する!大ヒット授業サボり漫画第6巻!

となりの関くん 7巻

匠の技を極めたり、意外なアレのブランド化に取り組んでみたり、子供に夢を与えるために頭をひねったり……。関くんの遊びはさらに頂点を目指す! ロボット家族にも新展開が!? 大ヒット授業サボり漫画第7巻!!

となりの関くん 8巻

関くんの遊びに意外な弱点発覚!? これでマジメに授業を受けるように……なる関くんのハズもなく、横井さんは今日もとなりの席から目が離せません。授業サボりの深淵に迫ったり(!?)もする第8巻!!

となりの関くん 9巻

休日に横井さんが入ったカフェ、そこは関くんのお母さんが働く店でした。関くんのお母さんの職人技的接待攻勢(?)が横井さんに迫る! 関くん抜きでの熾烈な攻防が始まる! 大ヒット“授業サボりマンガ”第9巻!

となりの関くん 10巻

職人的なオリジナルの遊びで授業サボりに情熱を燃やす男子生徒・関くんと、それを見守ったり妨害したりする女子生徒・横井さんを描く授業サボりコメディ。本巻も関くんと横井さんの静かな攻防が熱い!

となりの関くん

関くんの営みは仏の悟りに近づきつつある

となりの関くん 森繁拓真
影絵が趣味
影絵が趣味

ブッタの教えに「自分自身より、あなたの愛情を受けるに値する人は、この宇宙どこを探してもいないのだ。あなたこそ、あなたの愛情に値する人間なのだ」という言葉があります。つまり、他人から愛されるより、まず自分で自分を愛そうということなのですが、まあ、ブッタが教えを説くからには、これはなかなか簡単なことではないのでしょう。 実際、ひとという生き物は能動的であるより受動的であることを選びがちな気がします。とはいっても、ひとはありとあらゆる外的影響を受けながら生きているのですから、真の能動というのはあり得ず、能動的になろうと努めることしかできないのかもしれません。つまり、気合いといいますか、それは心意気の話になってくるかと思われます。 話を戻せば、他人に愛されるより、自分で自分を愛すという能動的な行為はやっぱり難しい。自分で自分を認めてあげるというのは本当に難しいことだと思います。どんなに自信に満ち溢れているひとでも、案外、他人から認められた経験から、それを自らの自信と勘違いしているひとも多いでしょうし、何なら他人からわかり易く認められるために日々の行為を選択していることも多々でしょう。しかし、それは能動的に行為を選択しているのではなく、じっさいにはそういった行為を選択させられているんです。 さて、それにつき、関くんの営みは、どう考えても誰かに認められるための行為ではありません。なんなら誰からも見られないように、こっそりと隠れて行われる。彼のこの隠れた能動性こそが、まさしく自分で自分を愛することなのではないでしょうか。さらにさらには類は友を呼ぶというのか、横井さんもやっぱり能動的な存在なんです。関くんが一人遊びに命を賭けているのなら、横井さんもまたそれを見るのに命を賭けている。見るという行為、これは実はとても大変な行為なんですね。目をひらけばものはみえてしまうわけですから、見るという行為は基本的には受動的な行為なんです。これを能動に転じさせるにはやはり飽くなき鍛練が求められることでしょう。横井さんも気合いといいますか、心意気といいますか、強いハートをもっている。ちらちらと目に入ってきてしまう関くんの営みを、あくまでも見させられるのはなく、自らの目で能動的に見てやろうといつも果敢に挑んでいる。だからこそ彼女は関くんの一番の天敵でありながら、関くんの一番の理解者ともなり得るわけです。