あらすじついに迎えてしまった2度目の罰ゲーム。自己犠牲の果てに別れの間もなく大切な家族を失った鞠山家は絶望の淵へと叩き落されてしまう。どれだけ後悔が涙を湛えようと、丸めた背中を指差しあざ笑う歪んだご近所付き合いとともに命懸けのレクリエーションは続く。遺言で明かされた真実が導くのは起死回生へのかがり火か、それとも更なる絶望への誘い水か――。
不条理で無秩序なデスゲーム。ちょっと下世話な気持ちで楽しんでいたのに、いつのまにか善良すぎる鞠山家の奮闘ぶりを心から応援してしまっています。 ある日突然街から人がいなくなり、いくつかの家族が集められ家族対抗デスゲームがはじまる。 共闘したり裏切りにあったりしながら、デスゲームの謎を解き明かしていく……というお話。 それぞれの家族の関係性や過去が少しずつ明らかになっていくので、残酷さ不条理さだけではない面白さがあります。 ポップでちょっとグロいゲームマスター側のキャラクターにもちゃんと仕掛けがあってよいですね。 謎が解き明かされつつはあるけど、ここからどう着地するかが楽しみです。