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就職氷河期のさなか、どうにかホテルに就職した川口涼子。入社早々彼女が配属されたのは「コンシェルジュ」。聞きなれない職名に戸惑う涼子だったが、そこには一見うだつのあがらないチーフコンシェルジュ最上拝がいた…。客の無理な注文に右往左往する涼子。そのとき「お客様のご要望とあらば！」と最上が手帳を取り出して…！そこから繰り広げられる数々の奇跡の物語。コンシェルジュ…それは現代の魔法使い!!
クインシーホテルでの仕事もようやく波に乗ってきた涼子たち。今日も彼らに様々な難題が降りかかる。結婚を決めようとする青年、刑事犯とフルート奏者の縁、悩めるアタッカー…それぞれに、スーパーコンシェルジュ最上と仲間たちが、奇跡を起こしていく。そして、休暇を取り、ＮＹに降り立つ最上。あの日、なくしてしまった愛と哀しみの追憶が甦る…。
コンシェルジュの仕事が認められつつある中、新たに移ったデスクにクールで完璧主義の鬼塚小姫がやってきた！怪力ポーター司馬一道も加わって悪戦苦闘する涼子たち。マウンテンバイクを乗りこなしたい少年、破天荒な王子様、新進気鋭のマジシャン、謎のカニが食べたい…またまた起こる難題に「お客様のご要望とあらば」とチームワークで乗り切る!!
クインシーホテルのコンシェルジュ最上拝。涼子の目から見ても優秀な最上にも匹敵するという人間がいるらしい。その男・水無月慶が日本に降り立った。合法非合法、常識良識関係無し…。お客様のリクエストに完璧に応えるその手法は「悪魔の電話」。はたして、要望に完璧に応える事がお客様のためになるのか？よいコンシェルジュの定義とは？
外資系ホテルの進出、競合の増加。当然のごとく下がる部屋の稼働率…。対抗策としての安売りや、安易な改装ではその出血は止まらない。効率化を図るため、バンケット部門を外注へ出そうとする専務。しかしそんな中、リストラの噂がバンケット部内に広がってしまう。はたして打開策はあるのか…!?
業績悪化のバンケット部門を救うべく、最上が考案した新サービスの運用がついに開始された。知人のライターをモニターとして招待し、そのサービスを体感してもらった意外な評価とは!?さらに、クインシーホテルに人気漫画家・有明光成が宿泊。部屋で原稿作業をこなす有明だが、そこで思わぬ問題に直面してしまう。
クインシーホテルに起きた人事大改革!各部署のランクアップを計るべく、社長が採ったのは、大幅なシフトチェンジ、及川、司馬、純菜の三名が最上たちの部に異動。さらに営繕部からも一名が加わりコンシェルジュ部門は大きく姿を変える。新体制で挑む彼らに「お客様」からの初リクエストが舞い込む。それは、謎に包まれた暗号。涼子たちが見せるチームワークはいかに？さっそくお手並み拝見!
新生コンシェルジュ部門が本格的に始動する。及川・司馬・純菜の人材増員を経て、新人・金城麗美の教育係りに先輩の涼子が力量を発揮。ますます拡充するコンシェルジュ部門は、究極のサービスを届けるため、日々奔走する。そんな中、人気漫画家同士が無農薬野菜の是非をめぐって、対立。直接対決に発展した！異色の鬼塚＆純菜コンビが、その問題解決に挑むが…？コンシェルジュたちが起こす更なる奇跡の数々を、とくとご覧あれ!!
最上たちのライバルホテル“グランシェル”を訪れた、極道に生きる強面の来客たち…。彼らの訳アリなリクエストに、水無月率いるコンシェルジュチームが応える！またもや登場のイビルフォン。その活躍（？）はいかに……。「涼子」に「純菜」に「司馬」。成長著しいクインシーのコンシェルジュたちも大活躍――第9巻!!
才色兼備なコンシェルジュ・鬼塚小姫（おにづか・さき）は、お客様に頼まれてホテルを案内する。そのお客様の正体は、小姫の見合い相手である青年実業家・大瀧（おおたき）だった。そして小姫は、彼をたいした青年だと認めた父親に説得されて、一度だけ大瀧と食事をすることに。そこで、大瀧から正式に交際を申し込まれた小姫は……!?
支配人・笠井（かさい）の友人であり、次期首相候補の不破（ふわ）がクインシーホテルへやってきた。派閥の後ろ盾を得た添谷（そうや）と一騎討ちになる総裁選で、派閥のトップの謀略により怪情報を流されて窮地に陥った不破のために、笠井はホテル内で取材してきた新聞記者が持っていた極秘メモを、ドサクサに紛れて意外なところに……!?
クレイマーが多数出現するようになったクインシーホテル。チーフの最上（もがみ）は、お客様を理解することから始め、さまざまなタイプに合わせた対処法を講じて、コンシェルジュ達はそれを実践していく。しかし、常連客の女社長・小椋（おぐら）は、なぜか川口涼子（かわぐち・りょうこ）を目の敵にして、クレームの集中攻撃を……!?
グランシェルホテルにやってきた悟道会会長・宇田川（うだがわ）とその孫娘・りつこ。半人前のコンシェルジュ・早見（はやみ）は、学校に行けなかった宇田川から掛け算九九を教えて欲しいと頼まれるが、若い衆にドヤされてビビってしまう。そんな早見に代わって水無月（みなづき）が合理的に教えていくが、宇田川がチンピラに狙撃される事件が起こって……!?
クインシーホテルのスイートルームで、生演奏付きのコース料理を食べ終えた頃に、氷の像の中からエンゲージリングが落ちる演出で、プロポーズを考える男性・成瀬（なるせ）のために奔走するコンシェルジュ達。その後、相手の女性・山崎（やまざき）からのお願いで、部屋をバラと桜でいっぱいにしてほしいと言われた最上（もがみ）達だったが、予算オーバーや季節はずれの桜と問題が山積みで……!?
新年を迎える準備中のクインシーホテル。その納会で、ソバ打ちが趣味である営業の村田（むらた）部長と企画の富田（とみた）部長が、自慢の腕前を披露することに。社長の「じっくり見せてもらう」という言葉にライバル意識を燃やす村田と富田は、コンシェルジュ達にこだわりの水やそば粉を用意させる。しかし、納会での二人は、うまくソバ打ちができなくなって……!?
同じことを繰り返す毎日に飽き飽きしていた男子高校生。学校をさぼって電車に乗っていた時、休日の最上（もがみ）と同じ車両に。そこで、ハイキング姿の最上がこれから仕事に行くのだと知った高校生は、どんな仕事なのかと最上についていく。そして、山の中を歩きながらつまらない毎日を愚痴る高校生に、最上は雨月物語の話をして……!?
朝霧（あさぎり）に頼まれて、漫画家志望のドイツ人少女・ヘルガをプロの漫画家・有明（ありあけ）と会わせた川口涼子（かわぐち・りょうこ）。漫画が好きという情熱だけで突き進むヘルガへ、過酷な現実を冷たく突きつける有明だったが、不器用に接しながらもヘルガに漫画の技術を教えていく。そんなある日、ドイツ警察から連絡が入って……!?
ホテルサンライズヒル・ニューヨークで研修をする川口涼子（かわぐち・りょうこ）は、慣れないチップの習慣に戸惑ってしまう。そんな時、ウェイトレスのシンディが涼子へ、中国人の客・周（ぢょう）が注文した卵のブルスケッタについて聞いてくる。そこで涼子は、今までもらったチップを使って卵のブルスケッタ探しに奔走して……!?
このホテルで結婚式を挙げたいと話す無名のスタントマン・ジョンから、伝説のスタントマンであるトミー・ウィリアムズを探してほしいとお願いされた川口涼子（かわぐち・りょうこ）。ひょんなことからトミーと出会っていたハロルドのおかげで、涼子はトミーを見つけるのだが、スタントに恐怖を感じて引退したトミーは結婚式出席をためらう。そこで涼子は、トミーに今、ジョンと会ってほしいと頼んで……!?
ホテルに飾られた自分の作品を手直ししたいとやってきた芸術家・エドガー・ウィルコックは、それを断ったチャールズにつかみかかる。そんな彼を迎えに来たエドガーの妻が、理想を求める完璧主義者のエドガーをピグマリオンに例えるのを聞いた川口涼子（かわぐち・りょうこ）は……!?そして、さまざまな奇跡を起こし続けた最上（もがみ）へ贈られる最高の奇跡とは？感涙のエンディングを迎える最終巻。
