あらすじ「竜門幇(ドラゴンゲート)」は、古くから日本に根を張る中国系暗殺組織。その結束力は黒社会でも随一とされる。その当主で、殺し屋でもある劉伊健(リウ・イーキン)が、再び雁人の前に現れた。かつて「ネメシス事件」の時に雁人と対決した彼だが、今回は野々宮亜紀という女性を護ってほしいと仕事を依頼しに来たのだ。伊健は彼女に好意を寄せていて…。
想像したことはないだろうか。 どこか古びた喫茶店の指定席にいつも座っている謎の少女。 窮地に陥った者のみが彼女を通して秘密の仕事を依頼できる…。 それです。このマンガは。 弾丸すら弾き飛ばす鋼鉄の義手を持つ「イージスの盾」と呼ばれる伝説の「護り屋」が毎話非合法方面の護衛任務に挑む…。 中学生当時このあらすじによだれを垂らしながら食いついたのですが、本作の真のよさは重厚な人間ドラマにあります。 楯の前には毎話さまざまな事情を抱えた依頼人が現れるのですが、プロフェッショナルとしてどんな人間だろうと必ず護り通す。そこの交流が本当にシブいんですよ…。超ハードボイルド。 「護る」というテーマだけでこれほど話のバリエーションが出せるものかと驚きながら読んでました。 基本はオムニバスで短いシリーズがサクサク続いていくのですが、楯の仇敵の存在が明らかになり今までのキャラクターも関わって大きな物語に…という大好きなお約束も付いてきます。 続編の暁のイージスやクロスオーバーしたジーザスも合わせて読むともっと楽しいですよ!