あらすじ海ほたるを完全占拠した「蝶」が、雁人の前に姿を現した!煮えたぎる復讐心に我を忘れた雁人は、正面から「蝶」に攻撃をかける。だが、その刹那、「蝶」の部下が放った対装甲車用の特殊ライフル弾が、雁人の鋼鉄製の義手を打ち砕いて…。自分の中で抑えていた復讐鬼の顔と、不殺の護り屋の顔。2つの思いに揺さぶられた末に、雁人が出した答えとは!?
想像したことはないだろうか。 どこか古びた喫茶店の指定席にいつも座っている謎の少女。 窮地に陥った者のみが彼女を通して秘密の仕事を依頼できる…。 それです。このマンガは。 弾丸すら弾き飛ばす鋼鉄の義手を持つ「イージスの盾」と呼ばれる伝説の「護り屋」が毎話非合法方面の護衛任務に挑む…。 中学生当時このあらすじによだれを垂らしながら食いついたのですが、本作の真のよさは重厚な人間ドラマにあります。 楯の前には毎話さまざまな事情を抱えた依頼人が現れるのですが、プロフェッショナルとしてどんな人間だろうと必ず護り通す。そこの交流が本当にシブいんですよ…。超ハードボイルド。 「護る」というテーマだけでこれほど話のバリエーションが出せるものかと驚きながら読んでました。 基本はオムニバスで短いシリーズがサクサク続いていくのですが、楯の仇敵の存在が明らかになり今までのキャラクターも関わって大きな物語に…という大好きなお約束も付いてきます。 続編の暁のイージスやクロスオーバーしたジーザスも合わせて読むともっと楽しいですよ!