手塚先生による幕末もの

1981年〜1986年にビッグコミックで連載ということで、時代的にはキャプテン翼と同じ連載開始年ですね。感慨深いです。 内容は、鉄板のビッグコミックものですので、ハズレがありません。 よく「手塚先生の先祖(曽祖父)の手塚良庵を主人公とした物語」「手塚治虫のルーツを描いた作品」みたいに紹介されたりするのですが、あまりそこがメインのテーマではないので、ミスリードな感じがします(メインキャラとして手塚良庵はガッツリ出てきますが)。 手塚良庵も結構好感が持てる性格(女好きでだらしないが、やるときの集中力がやばい)で愛せるのですが、もう一人の主人公の伊武谷万二郎もそれとは反対(不器用で融通が効かない正義漢)ですが、かなり愛せます。 二人はいつも殴り合ってるのですが、本当は仲良くて尊敬しあってるところが良いですね。退廃の時代に咲いた一輪の友情の花ですね。現代にこれが連載されていたらBLの同人誌が多数作られていてもおかしくないです。 色々な人に目をかけられるほどの資質を持った万二郎でしたが、その性格のためにあまり出世せずに、最後は悲しい最期を遂げてしまいます。わたしも出世とかは良いので、自分に正直に生きようと思いました。

酒チャビン
酒チャビン

陽だまりの樹

ひだまりのきてづかおさむぶんこぜんしゅう
著者:手塚治虫
ジャンル:歴史社会
最新刊:
2015/10/30
ひだまりのきてづかおさむぶんこぜんしゅう
陽だまりの樹 【手塚治虫文庫全集】(1)
陽だまりの樹 【手塚治虫文庫全集】(2)
陽だまりの樹 【手塚治虫文庫全集】(3)
陽だまりの樹 【手塚治虫文庫全集】(4)
陽だまりの樹 【手塚治虫文庫全集】(5)
陽だまりの樹 【手塚治虫文庫全集】(6)
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