言わずと知れた小池一夫先生×小島剛夕先生不朽の名作です あまりにも有名なタイトルゆえ実写イメージが強く、また劇画への分別も浅く… じっくり読めたのは大人になってからです 小島剛夕先生の圧倒される画筆、キャラクターの深み悲哀、 ストーリーの一話一話で長い映画をじっくり観たような重厚感 なんでもっと早く読んでなかったんだ〜!!!!と叫ぶ面白さでした 全てを読み終えた時何かとんでもない事が自分の人生に起こった…!と涙が止まらなくなりました 「面白い」という言葉は陳腐かもしれないですが本当に本当に「面白い」のです 漫画の凄さの全てを感じられた!!と思いました お気に入りの登場人物は 酉蔵、乞胸のお雪、スリ"を生業とする女・お葉などなど… 深く悲しい女達がとにかく最高です 話が逸れますがドラマ版(一期〜三期)を数年前に全話観る事ができました 酉蔵役の浜木綿子さんの極上の美しさ 他素晴らしい俳優さん達が出演されてこれまた「なんでもっと早く観なかったんだ〜!」と…なりました ======== 本当に素晴らしい作品… 小池一夫先生 小島剛夕先生 感謝です!!!
白虎隊と聞いて思い出すのは小学校の修学旅行。日新館に行って「ならぬものはならぬものです」の教えを聞いたり、白虎隊が鶴ヶ城を望み自刃したという飯盛山に登ってお土産買ったりしたな〜ぐらいの知識で読んだ(八重の桜は観てない)。歴史を学んだ今読むと会津藩の最後ってこんな壮絶で悲劇的だったんだな…そら愛されるわと納得。 15、6歳の少年を投じ、女子供は辞世の句を詠み、何千もの砲弾を浴びながら鶴ヶ城に籠城し降伏……。 ずっと徳川家に忠実に仕えてきた会津藩が朝敵となり、それでも最後まで抗い続けた姿はなんとも言えない切なさ美しさがありますね。 ただ1人生き残った白虎隊隊士・飯沼貞吉が昭和6年まで生きていたと知りメチャクチャ驚きました。すげえな。 あとプロイセン人の武器商人を軍事顧問に雇ってたっていうのも19世紀の欧州と福島にそんな形で繋がりがあったなんて…と衝撃。 白虎隊ってタイトルだけど実際は幕末会津藩史だったので、もし本当に白虎隊にフォーカスしたマンガがあるなら読んでみたい。
小池一夫と小島剛夕の武士ものだから面白いに決まってんだろと思ってページを開いたら第一話のタイトルが「明日死能」の時点で傑作だなと確信しながら読んだ。ここまでグッときたタイトルは小池一夫だとからぁ怒の「びゅうびゅう血しぶき ジャリリン斬った」サハラの「弾ス ウィズ ミー」以来だな タイトルのある忘八とは人としての八つの徳目「孝、悌、忠、信、礼、義、廉、恥」の八つを忘れた人間に対する言い方で昔このタイトルと同名の映画があったはずだが関連は不明。 主人公の「明日死能」が女郎屋に雇われるところから始まるが内容に関しては小池一夫っぽさ満載だし、有名な拷問「ぶりぶり」も登場する。終わり方も含め傑作だった。iPhoneで読むと文字が細かくて読みづらいので大きめの画面で読んだ方がいいです。 そういや仁義八行だと「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」だけどこれだと「孝、悌、忠、信、礼、義、廉、恥」なんだがこの辺って詳しい資料ってあるのかな
非常に珍しい、原作:梶原一騎、画:小島剛夕というコンビの宮本武蔵を題材とした作品です。 小次郎を倒した武蔵を討つ事を命題とした主人公が、どんな方法であれそれを成し遂げようとする主軸の話とは別に、武蔵を取り巻く様々な人物も描いて物語の厚みを増しています。小説家志望であった梶原氏の原点が垣間見られる作品なのかも知れません。 圧倒的な力強い絵力を持つ小島剛夕氏の画だからこそ表現出来た梶原ワールドを堪能できます。
戦国屈指の人気武将である“武田信玄公”をタイトル通りに主役に置いての伝記、軍記ものです。 ストーリーは躑躅ヶ崎館、そして父親武田信虎との不和、追放劇からスタートしており、信玄ものとしてはデフォルトです。 信玄公の物語は実質三巻ほどで幕を閉じ、四巻は武田家凋落、他作品でいう“武田勝頼”の物語になっています。 このため巻のサブタイトル通りにほぼ史実の内容が描かれますが、やや駆け足気味な印象を受ける方も多いでしょう。 ハードボイルドな小池スタイルの信玄公は他作品と差別化しているゆえ、信玄公の生涯頁数にして1200頁ほどで描きあげたを作品です。
漫画原作者、小池一夫さんの代表作の一つです。小池さんは1970年代から「劇画村塾」という漫画家の養成塾を開設され、数多くの門下生に対して指導なされました。ここから高橋留美子、板垣恵介など多くの漫画作家が育ちました。 小池さんによると漫画で一番重要なのはキャラクターです。小池さんはこの「子連れ狼」を題材に、どうやってキャラクターを作るのか「キャラクター創造論」などで解説しており、エンターテイメントの教科書と言っていいでしょう。
劇画漫画の代表作ともいえる『子連れ狼』。かつて、萬屋錦之助さん主演でTVドラマ化されましたが、小池一夫氏の原作に忠実な演出であったとしても、小島剛夕氏の描く絵の世界観は残念ながら再現しきれていませんでした。TVドラマ版の「子連れ狼」を観ていた方々には、今からでも遅くないので、この原作を読んで頂きたい思える作品です。特に柳生との最終決戦となる後半に繋がる前半の展開が最高ですので是非!
「一休さん」の愛称で親しまれ続けてきた一休宗純の人生を、誕生から亡くなるまでの生涯を描いた作品。一休さんといえば、頓知話が有名ですが、いずれも小坊主だった時代の説話であり、一人の修行僧となって以降は、どのような人生を送っていたのか?いろいろと知らない事だらけです。この本を読めば、生涯をかけて「禅宗」と向き合い続けてきた一休さんのリアルな姿が見えてきます。 一休さんを描いた自伝的作品は他にも坂口尚の「あっかんべェ一休」など、いくつかあり、どの作品を最初に読むか迷いました。電書化されてない「あっかんベェ〜」は、古本で買うしか無いということで、まずは小島剛夕先生の「一休伝」を最初に読んだ感想になります。 「一休伝」では、幼い一休が天皇の実子であった、という説をベースにしています。血統が良いどころの話じゃありません。劇画タッチながら、画面全体に高貴な雰囲気が漂っています。 時代は南北朝時代。 母親は南朝の家系で、暗殺を恐れ一休をお寺に預けて育てることに。 出自エピソードが語られ、坊主として修行を積むまでが第1巻。この巻で、橋やら屏風やらの有名な頓知話が登場します。 ここからが本番。 修行僧として成長するにつれ、欲にまみれ腐敗した環境に嫌気がさした一休は、寺院を飛び出します。 そして野生の中で「純粋禅」なるものを探求する”謙翁”という師と出会い、弟子入りすることになります。ここから厳しくストイックな修行の日々が続くわけですが、一休のように謙翁師の思想に感銘を受けること必至です。 師が亡くなってからの一休は、ツテを頼って高名な禅僧の寺へ入ります。そこでも下らない権力争いが横行していることに絶望します。 一休は俗世の中に救いを見出そうと、寺から町へ降りて、いろいろと理由をつけて遊びに通うことに…。 女遊びが激しくなり、ゆきずりで子ども作ったり、修行が大事だから母子は面倒見れないと言い放ったり…とクズ男になってしまい残念。 その後は偉い人に取り入って出世して、沢山の弟子を持ち、権力者になってからは、あまり感動はないというか淡々と展開します。 史実に忠実であるため、後半は読み進めても盛り上がりには欠けるのは仕方ない所。振り返ると、謙翁師と修行していた時期が一番輝いてたと思います。 全体的に堅い内容ですので、歴史、伝記モノが好きな人向けです。
※ネタバレを含むクチコミです。
言わずと知れた小池一夫先生×小島剛夕先生不朽の名作です あまりにも有名なタイトルゆえ実写イメージが強く、また劇画への分別も浅く… じっくり読めたのは大人になってからです 小島剛夕先生の圧倒される画筆、キャラクターの深み悲哀、 ストーリーの一話一話で長い映画をじっくり観たような重厚感 なんでもっと早く読んでなかったんだ〜!!!!と叫ぶ面白さでした 全てを読み終えた時何かとんでもない事が自分の人生に起こった…!と涙が止まらなくなりました 「面白い」という言葉は陳腐かもしれないですが本当に本当に「面白い」のです 漫画の凄さの全てを感じられた!!と思いました お気に入りの登場人物は 酉蔵、乞胸のお雪、スリ"を生業とする女・お葉などなど… 深く悲しい女達がとにかく最高です 話が逸れますがドラマ版(一期〜三期)を数年前に全話観る事ができました 酉蔵役の浜木綿子さんの極上の美しさ 他素晴らしい俳優さん達が出演されてこれまた「なんでもっと早く観なかったんだ〜!」と…なりました ======== 本当に素晴らしい作品… 小池一夫先生 小島剛夕先生 感謝です!!!