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さそうあきら
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さそうあきらの作品の感想・レビュー
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さそうあきらの作品の感想・レビュー
21件
オーケストラって面白い!
マエストロ さそうあきら
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alank
クラシック自体ほとんど知らず、無論オーケストラについても触れずに生きてきましたが、なんと面白いことか。それぞれの楽器の個性や、その奏者の個性、楽曲との向き合い方まで、そういうことだったのか!と。情熱大陸あたりに登場するピアニストや指揮者が語ることもよくわからんなと思ってましたが、本作を読んだ後であれば、違った感じ方ができそう。楽器始めたくなります。おすすめです。
「神童」「マエストロ」に続く音楽シリーズ第3作!!
ミュジコフィリア さそうあきら
名無し
「神童」ではピアノ、「マエストロ」ではオーケストラ、そして音楽3部作のラスト「ミュジコフィリア」では現代音楽と作曲がテーマになっています。現代音楽も作曲もあまり馴染みのないマニアック度の高そうなテーマですが、読んでいて音楽が流れてくるような感覚になれるのは他の2作品と同じでした。しかも「ミュジコフィリア」は音楽だけでなく偉大な作曲家の父を持つ腹違いの兄弟の確執も見どころです。主人公は音楽の才能に恵まれているものの愛人の子供なので環境に恵まれた兄に引け目を感じてしまい、あえて音楽を避けて生きてきたのです。しかし現代音楽と出会ったことで自分の音楽への想いに向き合っていくようになります。優秀な学生を集めて作曲合宿をするシーンでは「未聴感の音楽とは?」について語られるのですが、まさに「いい漫画とは何か?」と一緒だと思いました。ここについてもっと掘り下げて知りたい人はさそう先生の「マンガ脚本概論 漫画家を志すすべての人へ」を読むことをオススメします。
さそうあきら先生に教わる漫画の作り方
マンガ脚本概論 漫画家を志すすべての人へ さそうあきら
名無し
漫画好きの中には「漫画が好きだから漫画を描いてみたいと思うタイプ」の方がいると思いますが、私もその一人です。しかし、いざ描いてみようとすると、今までたくさん漫画を読んできたはずなのにストーリーの作り方が分からず、意欲はあっても描けないままで終わってしまうことが多いんじゃないでしょうか。 これを読んで漫画制作初心者の私が一番勉強になったのは、ストーリーの基本は「はじめてのおつかい」であるということです。実際にこれを題材にして描いてみたところ、漫画の作り方のコツを掴めた実感がありました。家を出てからいくつかの出来事を乗り越えて帰ってくるまでを漫画にするんですが、大筋は決まってるから単純な展開でいいし、ページ数もいらないので、気軽に作れて楽しいんです。でもあらゆるストーリーに応用が効くのですごく勉強になります(つげ義春の「ねじ式」も「はじめてのおつかい」の形式に当てはまると書いてありました)! ベテランの漫画家さんほど感覚で描けてしまうものだと思うので、そのプロセスを言語化できる人は少ないのではないでしょうか。そんな中でストーリー制作をここまで詳細に教えてくれているなんて(しかも漫画で!)…これは読むしかないですね。すでに何作も描いている人はより良い作品になるヒントを必ず得られると思いますよ!
ただの黒ギャルの話ではなかった
黒のおねいさん さそうあきら
名無し
さそうあきらが黒ギャルの話?!と思ったら、日焼けサロンで誰よりも黒く焼いてる美人なお姉さんは窃盗犯かもしれない(闇に紛れる為に黒く焼いている)という、さそうあきららしい話だった。 かくれんぼで一人だけ見つけてもらえないような存在感のない女の子と大人になって再会して結婚する話と、誰とでもヤッちゃう若奥さんの話が好きだった。 この短編集が好きだった人には「俺たちに明日はないッス」もオススメ!
地上の楽園で実際に起こった悲劇の物語
バリ島物語 神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死 さそうあきら ヴィキイ・バウム 金窪勝郎
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かしこ
※ネタバレを含むクチコミです。
変だけど面白い!
俺たちに明日はないッス さそうあきら
名無し
強いて言うなら「1話1セックス 」が共通点の1話完結ものですね。それ以外は年齢も境遇もバラバラなので共通点は特にないです。でもどの話もシュチュエーションが変わってて面白いです。教師と付き合ってる病弱な女の子とやろうする話、AV女優とAV男優が本気の恋愛をする話、明らかにオバサンなのに女子高生のフリをしてテレクラやってる主婦の話、どの話も変なんだけど下ネタって感じがなくて「あ〜面白かった〜!」という楽しい気持ちで読み終わります。やっぱり漫画の上手さっていうのは、1話完結でどれだけ面白いか?なのかもな〜。
人間の生死の危うさと霊峰富士の底知れなさ
富士山 さそうあきら
名無し
電車の運転手たちの間には「天気が良くて富士山がはっきり綺麗に見える日には人身事故が起きる」という迷信があり、実際にそんな日に運転していたところ今にも飛び込んできそうな女がホームいたが、飛び込んできたのは女ではなく隣にいた男だった。しかし実は女にも死にたい理由があって…。人間の生死の危うさと霊峰富士の底知れなさが不思議とマッチしていて、今までに読んだことがないような感覚になりました。どの話も奥深いんですが、個人的には人身事故が起きてしまった運転手さんはどんな気持ちになるんだろうと常々思っていたので、一話目が印象に残りました。
前半が「子供の情景(けしき)」後半は「大人の情景」
子供の情景 さそうあきら
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ひさぴよ
女性誌JOURに掲載された短編を主に収録。短編集と言いつつ半分は「僕らは柿生こども警察ダ!」シリーズが占めていて、ガキ大将が女の子の設定でほっこりするお話が多い。やや乱暴に言ってしまうと浦安・ともお・まる子を合わせたような読み味で、子供達のキャラが微妙な強さで。。会話が自然なだけに逆にキャラっぽくない方がもっと好きになったかもしれない。 後半は「大人の情景」と題した短編に変わるので、タイトルに「大人の〜」と含めた方がわかりやすいと思う…。 最後の方の「ユーランと岩田くん」が作品の中で一番良い短編だと思う。
切なくも爽やかな感動を呼ぶ、リバーサイドストーリー
花に問ひたまへ さそうあきら
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ひさぴよ
「ここは何もないところさ でもね 何があっても水が流してくれるのさーーー」 多摩川近郊の町を舞台に、視覚障害者の青年・一太郎と、生活に困窮する女性・ちはやの、二人の心の交流を描いた物語。 ヒロインである「ちはや」を通し、視覚障害者の現実を知ることができると同時に、ちはやが抱える生活環境の苦しさにも直面させられる。 ちはやの家は、母親が居なくなり父子家庭でアル中となった父親をちはやが世話をして、家計を支えるため、ひたすらに働けども貧しい状態から抜け出せない。心が荒みきって、他人を助ける余裕など全くない状況から物語が始まることからも、この『花に問ひたまへ』が視覚障害者側の綺麗事だけで描こうとしていないことが伺える。 1話目での一太郎と出会いは、非常に気まずいシーンとなっている。早朝、急いで仕事に向かうちはやが、鬼のような形相でエスカレーターを駆け上がって、一太郎の持つ白杖を蹴り落としてしまうのだ。罪悪感を感じながらも、何もせずに立ち去ってしまうちはや。その後、町中のコンビニで一太郎に”発見“されてしまい、彼の優しさによって、ちはやの心は徐々に変わり始める…。 私たちは、障害者の物語と言えば、助けられるのは障害者の役割だと決めつけがちだが、この物語において本質的に手を差し伸べられているのは、ヒロインのちはやの方である。視覚障害者である一太郎が、ちはやにとってのヒーローのような存在となっている事が、人は目だけでモノを見るわけではない、ということを体現しているように思う。 視覚障害者にしかわからないことも、綺麗事抜きで読者に伝わりやすいように描かれていて、リアリティを持って伝わってくる。ヒューマンドラマとしても、ラブストーリーとしても上質な作品でありながら、障害を持つ人たちの日常を考えるきっかけを与えてくれる作品でもある。 ※ちなみに、冒頭でアリの巣を覗いてるお婆さんは、さそうあきら珠玉短編集「子供の情景」に登場する人物だったりする
選曲がすごい
神童 さそうあきら
狐優曇華
※ネタバレを含むクチコミです。
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