※ネタバレを含むクチコミです。
愛がなくなっても、一人で暮らすよりも、家族がいることに感謝してます。 一緒に生活するって、愛情だけでは続かないと思います。 子供は血がつながっているけど、夫は法律上のつながりだけなので、ずっと一緒に暮らすには我慢する気持ちが出てこない、空気のような関係が良いと思いました。 あ、あと経済的にそれぞれが自立していることも大事だなと。 お金がなくて離婚出来ない夫婦にならないようにしたいと思いました。
怖い話だなあと思う反面、割とあるあるだなあとも思う。 妻がいきなり口を聞いてくれなくなったと言うけど、本当にいきなりなの? 怒ってるなら言ってくれればと言うけど、ずっと言われてなかった? ああしてこうしてと優しく言ったり厳しく言ったりしてもどうにもならなくて、もう何も言うまいと心を閉ざしてしまう気持ちはよくわかる。 しかも何も言わなくなってから優しくされたら逆に腹立ってしまうと思う。私ならケーキとお花顔面にぶち込んじゃうと思う。 むしろこの妻は優しいし可愛い人だ。 こういうのを男女の違いで分断してはいけない。お互いに敬意を持って接したいれば、相手の言葉をしっかり受け止めていれば起こるはずのないことなので。 話せばわかるって言うけど、その言葉が出た時点で問答無用なんだよなあ。
育児は大変ですし、旦那さんも仕事は大変です。 大変な自分を助けて欲しい。けど夫婦で話し合うことができなかった話です。凄く共感する部分もあり、結婚生活のリアル感が凄かった。 結婚が失敗だったわけでもなく、離婚が失敗だったわけでもない、誰もが人生を自由に設計できるのだと思わせてくれる作品でした。
この経験をするかもしれないのはまだもう少し先な気がするのでそこまでピンと来ませんでしたが、学生時代の仲間外れに似てるなーと思いました。これを読むとママ友をつくるのが恐ろしくなります(笑) 相手のママたちもやることが子どもっぽいけど、その分別もつかないくらい日々のストレスが溜まってるんだろうなと感じた。ママ友との適度な距離感は大切ですね。
読む前からなんか想像出来ました。 いきなり無視はされる側としては辛いと思いますが、妻の気持ちは痛いほどわかる。ゆっくりご飯を食べる時間さえ取れない事にも気がつかないし、睡眠がとれていなくて疲れがピークな事にも気づかない。話すだけでもイライラしてしまう、もう無視しないとやっていけない、限界を通りこしての対応なんだろうな。でも旦那さんもよく耐えたと思う。 最後は和解?のような終わり方だったので、よかった。ふたりに会話が戻って良かったです。
野原広子先生のエッセイが好きで基本全作網羅しているマンですが、本作は父親目線として、特に刺さりました。 主人公は、バツイチの子持ち。 しかし、別れるとき、奥さんが子供と一緒に失踪当然でいなくなったことで、離婚後は子供に会えず、どこに住んでいるかもわからない状況で10年が経過する。 勤務先のスーパーで、鈴木さんという若い子が入り、彼女と娘を重ねて親密になっていくなかで、物語が少しずつ進んでいく展開。 鈴木さんの行動力と助言で、娘と再会し、そして・・・という感じ。 主人公の立場、奥さんの立場、そして娘の立場で、それぞれ描かれており、読めば読むほど真実はどこにあるのかわからなくなって、まさに 真実は人の数だけある 事実は小説より奇なり とはこのことなんだと痛感します。 というのも、最初は、娘に会えない主人公に同情してました。 しかも、主人公の言い分としては、 「元奥さんが娘を洗脳し、誘拐している」 とか言うし、また娘を思い 「お腹すかせていないか」 「寒くないか」 と夜な夜な考えては眠れなくなっている様子は、子を思う親の気持ちに共感しかなく、読んでいて苦しい気持ちでいっぱいでした。 一方でで、ストーリーがすすむと、奥さん側の言い分もでてきて、そこには、主人公とその家族との不和で一緒にやっていけなくなったこと、弁護士を通してありもしないこと吹聴している主人公の様子が出てきて、どっちもどっちな感じになっていきます。 ただ、一つ言えるのは 夫婦、双方の言い分があるにせよ、一番ツライのは、それに振り回された子供という点は共通していて、それもまた読んでいて胸が苦しくなりました。 最後は仲直りしてみんなハッピー、なんてことは起きない。 壊れた関係は修復なんてされない。 悲しいけどこれが現実。 何が正しくて何が悪いのか一概には言えない、夫婦、親子関係の難しさを実感する、そんな作品でした。
※ネタバレを含むクチコミです。