1969年10月1日、エリオット・ブルーの独立記念日。ベトナム戦争で最愛の父を失った少年、エリオットは叔母の家を離れて一人暮らしを始めることになった。新しい町での生活のなかで、ベトナムに行ったまま帰らない恋人を待ち続けているエレーンとの出会いに運命的なものを感じるエリオットだったが……。
おとうさんがベトナムの戦争で亡くなって3年。エリオットはこの日をずっと心待ちにしていた。映画館が2件、スーパーが2件、本屋に薬局にコインランドリーに町はずれの学校と花屋。海岸へ至る道を右に折れるとエリオットだけの一軒家。叔母さんに預けられ、ずっと“いい子”を演じていたエリオットにようやく訪れた夢の一人暮らし。思春期の少年の世界を独特のタッチで描く作品。