▼第1話/闇と光▼第2話/再会▼第3話/確信▼第4話/軋轢▼第5話/沈静▼第6話/指図▼第7話/遺恨▼第8話/惨事▼第9話/啖呵●登場人物/立脇仁(竜山組の構成員。幼い頃生き別れになった弟・仁を心のどこかで探している)、市乃瀬正(東大大学院を卒業後、西新銀行に入行したエリート。額に大きな傷がある)、弓香(仁の恋人。仁と交際していることは秘密にしている)、竜山(仁が世話になっている暴力団の組長)●あらすじ/3年の刑期を終え、横浜の街に戻って来た竜山組の構成員・立脇仁。暴力団にも恐れられる仁だが、しばらくは静かに暮らそうと考えていた。ある日の昼下がり、仁は西新銀行に勤める一乃瀬正という男と出会う。仁には幼いころ生き別れになった正という名の弟がいたのだが、この一乃瀬の額に、弟・正と同じ傷があったのだ!!運命の糸に手繰り寄せられるようにふたつの魂が出会う……。▼この巻の特徴/行きつけの喫茶店で偶然、正と再会した仁は、ある事件から彼が自分の弟であることを確信する。ところが仁は、竜山の命令により正の勤める西新銀行を恐喝することに。敵対する立場に置かれた仁と正は……。
地元の商業高校の受験に失敗した古田清貴は、同じように高校受験に失敗しどこにも行けない中学浪人生たちが通う東大道予備校に通うことになった。家が遠い清貴はやむなく寮生活を始めるのだが、そこは鍵さえ付いてないトイレだけが唯一落ち着ける場所という、プライバシーもなにもない収容所のようなところだった。
長門烈は、何をやってもぱっとしない高校一年生。入学した佐倉神城高校も、第3希望の高校だ。しかも入学早々、先輩からのヤキ入れにあい、烈は理不尽なものを感じつつも、たちうちできない。そこに現れたのが2年生の阿南俊。彼は、簡単に烈たちを救い出す。そんな阿南の姿に惚れた烈は、彼のようになりたいと、阿南の所属する剣道部に赴く。
人々が博打に熱狂していた、幕末・天保年間 医者・葛の葉の夜市は用心棒の左門次と共に 江戸中の賭場を荒らし回っていた。ある日、謎の女・凪よりあらゆる願いが叶う 賭博勝負「天下博徒御前仕合」の話を聞き よる市は“面白く生きる”という願いのため 参加資格をもつ「真剣師」になるべく 博徒達との真剣勝負に挑む―――!! 命懸けの真剣勝負を求め、天下博徒御前仕合へ!!
青山広美原作、盛田賢司作画による究極のギャンブル界の死闘。国家予算をも超える巨額マネーを賭けて、勝つのはギャンブラー? それともビジネスマン? 勝負の行方は!?
引っ込み思案な海は高校1年生。剣道部の主将に見惚れ、初心者ながら入部することに…!! 唯一の女子部員の柚子とも打ち解け、練習に励む中で、自分を出せるようになった海。だが柚子の主将への想いに気付き、心が揺らいで…。恋も剣道も初めて!! どきどき赤めーーーんっな青春物語!!
江戸時代の公儀隠密 神保兵衛 一方 警視庁公安 桜田咲人 江戸の町がそっくりそのまま時間を超えてやってきてしまった東京の治安をまもるため 二人はバディを組まされた… 過去の人々と共存する異常な都市が生む犯罪、陰謀に桁外れの捜査官コンビが挑む。誰もみたことない時空ドラマがここに!
今から30年前の1982年――。青春真っ盛りの俺は“中学浪人(チューロウ)”だった。15歳、最も多感な時代を地方都市・大分で、チューロウとして過ごした俺。普通の人にとってはマイナスでしかないだろう1年。でもそのマイナス1年が、今の俺という人間を作った。ところで今の俺は、幸福だろうか?2013年の俺は、もう一度、1982年の俺に会いに行く。『しっぷうどとう』『月明星稀―さよなら新選組―』の盛田賢司が描く自伝的青春譜!!
昭和19年・東京。アメリカ人の父と日本人の母を持つ少年・椎名陸は、目の色が青いため、人々から迫害されていた。戦局の悪化と共に、以前は親しかった仲間にまで疎まれるようになり、陸は空襲でやられた瓦礫の町をさまよう。そこで陸は、背中に謎の刺青が施されている中国人の少女と出会った。彼女の名は蔡麗芳(ツアイ・リーファン)。麗芳は陸に自分のことを「世界を滅ぼす女」だと告げる…。
少子化の波に勝てず3年前に共学となった、伝統あるお嬢様高校・花蓮女学院。男女比1対9のこの高校に入学を決めた陸奥隼人は、これから始まるであろうでバラ色の日々を想像して浮かれていた。そして、合格発表の場からの帰り道、早速かわいい子を見つけて声をかけようとするが、先に別の男たちに割って入られケンカになってしまう…!!
体育科と普通科のある私立桜花高校は、文武両道のほまれ高い県内随一の名門校。修二は水泳の実力を買われ、特待生として桜花に入学した。2年生になったばかりの修二だが、腰を痛めて水泳部の練習をさぼり気味。退部しようかと悩んでいたところへ、新入部員として若林千夏がやってきた。千夏は修二の中学時代の同級生で、修二が水泳を始めた動機でもある初恋の人だった。わけがあって、浪人して桜花に入学した千夏だったが、過去を知る修二に出会い動揺していた。
西海道(九州)を異国へ売り払おうとする徳川幕府を倒すため、江戸へ向かう鬼籍刺客人たち!!!鬼才・盛田賢司が描く奇想天外時代劇!!!ある浪人者がいる。彼は、たいした理由もないのに藩士たちに無礼討ちされた者の家族に、茶碗一杯のメシで雇われ、仇討ちを引き受けた。大勢の藩士を相手に大立ち回りを演じ、斬って斬って斬りまくる浪人者。しかし、遂に力尽きて殺されそうになったその時、愉快そうに見物していた藩主・清長が「余のおもちゃにする」と口にし、ひとまず命だけは助けられる。そして浪人者は、傷が癒えた後、目隠しをされたまま船に乗せられ、頂に七つの獄門台(処刑台)がある島に連れて行かれる…。
江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!元治元(1864)年。京の都を賑わす新選組は、不貞浪士にも厳しい取り締まりを行っていたが、身内に対してもその厳しさは発揮されていた。市内巡回の斬り合いの際、戦う意欲を見せなかった者は、副長・土方歳三により容赦なく切腹を命ぜられていた。鬼と恐れられながらも歳三は、素人の寄せ集めである新選組を最強の武装集団へ育てようとしていた…。
多摩川の河川敷で、草野球に興じる人々をデッサンしていた神奈川県立北桜高校の教師・真壁は、オジサン選手たちの絵にならないプレー姿に辟易気味。デッサンをやめ腰を上げようとするが、途中からマウンドに上がったひとりの投手に、俄然目が釘付けとなる。投球フォーム、ピッチング、どれをとっても自分の美意識を刺激するこの若き投手に感動した彼は、試合後、思わず声をかけるが…!?