革命を目指す若者達の青春群像劇。この物語の登場人物達は決して特別ではない――。物語の舞台は1969年から1972年にかけての日本。ごく普通の若者達が、矛盾に満ちた国家体制を打破するため、革命運動に身を投じていく。それは、正しいことのはずだった……。激動の学生運動の行き着く先とはどこなのか!?全ての世代に捧げる、若き革命家達の青春群像劇。雑誌収録時から全ページにわたり、加筆修正した完全版!!
『レッド』完結から2年、山本直樹の辿り着いた、結論にして新境地。待望の完全新作! 暑い東京から逃れ、田舎の親戚の家に受験勉強のため逗留している男の子(フーちゃん)と、その家に住んでる女の子(キーちゃん)との間で繰り広げられる、親には内緒のウルトラピュア・エロティック・ストーリー!
鈴木一郎(父)が単身赴任から帰ってみると、母はアルコール漬け、姉はクスリで朦朧としセックスやり放題。しかも、家のなかには不良が入り込んで好き放題をやっていた。すっかり荒廃した家庭を見た父は半狂乱になり…。愛と平和、セックスと暴力――「家庭」こそが、第3次大戦の戦場だった。大反響を呼んだ20世紀最高最後のネオ・ホームドラマ!!
「童貞田舎者のバイブルでした!!」(松尾スズキ)山本直樹、伝説の傑作短編集!全7編!!カラー増ページでお届けする、最も美しい「BLUE」。――さてこのように俺(灰野)と九谷さんが屋上でセックスするようになったのは、特に深い理由はないのだが……。「BLUE」「ヒポクリストマトリーファズ」「なんだってんだ7days[家庭の事情の巻]」「197X」「激しい王様」「希望の友」「ずびずば」を収録。
◆少年と少女。 二人だけの秘密の時間。 秘密の場所。 ――――エロスのカリスマ・山本直樹、待望の最新刊! ◆お母さんが帰ってくるまでは、 先生が戻ってくるまでは、 僕たちだけの秘密の時間。 田舎の学校に通うたった2人の生徒、ドバシ(女)とヨシダ(男)。 好奇心旺盛な二人のお遊びは、 転校生のコバヤシ(女)がやってきて、次第にエスカレートしてゆく。 「こんなことしてるの見つかったらどうなるかな?」 「ものすごい怒られるかな?」
最新単行本『田舎』も大反響中の山本直樹が、 絶好調のまま早くも新作連載スタート!!
山本直樹の90年代の最高傑作、復活!!孤島に、二人の男と一人の女。指示された『プログラム』を淡々と実行し続け、『安住の地』へ行ける日に思いを馳せている。ある時、ボートに乗った外部の人間たちが島を訪れるが、彼らを『不浄』であると判断した男は『処理』してしまう。その頃から、孤島で暮らす男と女の関係に変化が生じ始め、互いに秘密を作ってはいけないはずの三人の間に、愛と欲と猜疑心が交錯する……!!
「君お金を出せばやらせてくれるってホント?」ウワサのAにGは金を払おうと思った。その頃、BはFとセックスしたかったが、FはBの歌を聞きたがった。EとHは保健室で向かい合っていた。Dは黒板に落書きをした。IとJは口論していた。Cは雨を見ていた。KとLは部室でレズっていた――。妖しくも鮮烈な山本直樹ワールドの傑作エロティック短編集。「学校」「渚にて」「ファンシー」「青春劇場」「いいわけ」「素晴しき新婚旅行―南海の大決闘’88―」「鶏男」「プノンペンの秋」を収録。
荒涼たる砂漠のなかを、ひとり歩く制服姿の少女・南。辿り着いたのは、谷沿いに広がる不思議な町だった。町の番人をしていたふたりの男、西と東に出会った南は、彼らと町で暮らし始める。想像を絶する凌辱の日々を乗り越え、無事“安住の地”に辿り着く日は来るのか…。動き出した劣情のファンタジー!
あの連合赤軍事件をモチーフに、1972年2月のあさま山荘事件へ向かう当事者達最後の60日を、山本直樹が徹底した取材を基に丹念に描く。第1巻では、1972年1月3日までの山岳ベースにおける総括要求、仲間内のリンチ、そしてメンバー二人の壮絶な“敗北死”が描かれる。山岳という閉鎖空間に集った若者たちの自己正当化と、思考停止。他人事ではない、すべての組織が抱える闇。組織に属する者、束ねる者必読!
▼第1章/雪子さん▼第2章夕ごはんから朝ごはんまで▼第3章1節/料理屋の息子 前編▼第3章2節/料理屋の息子 後編▼別章1節/夕方のおともだち 前編▼別章2節/夕方のおともだち 中編▼別章3節/夕方のおともだち完結編●主な登場人物/浦山雪子(親の借金のカタに町長の妾になる。町長の家で暮らしながら、高校に通う)、海場太郎(海場町の町長。妻は元同級生)、鳴子(町長の正妻。毒薬マニア。元は妾だったが、元々の正妻を毒殺し、現在は正妻の座におさまっているという噂を持つ)、肉彦(町長の息子、のはずだが、母親が誰なのか、父親も町長ではないかもしれない、という不思議な存在の子)、佐場(画家。海場と鳴子とは同級生。以前、鳴子と駈け落ちしようとした過去がある)●あらすじ/ユキ子は借金のカタとして親に売られてしまい、海場町・町長の妾として彼の家で暮らすことになった。そこには、鳴子と肉彦という、ひと癖もふた癖もある人物たちがいた(第1章)。▼町長が画家・佐場を連れて帰ってきた。誘われるまま佐場に付き合うユキ子。そこで佐場はユキ子に「こんなところにいてはダメになるから、一緒に駈け落ちしよう」といいだすのだった(第2章)。●本巻の特徴/自分が初めてM体験をしたときの女王様ユキ子を求めて、プレイを繰り返すヨシダの渇望を描いた『夕方からのおともだち』同時収録。
萬世院高校へ無事入学を果たしたかもしだ君。ところが、入るつもりだった男子寮がすでに廃止されていた。教頭のはからいで、何の因果か、沖津要と一つの部屋で暮らすことに!女子寮でただ一人、かもしだ君の数奇な高校生活がはじまった!!「ボクの夢は、東大出て大蔵省入って、みんなをいじめることですっ!」
大手建設会社のサラリーマン・高橋は、社命により西南アジアの小国・タルキスタンに出張することになった。飛行機で約16時間かけて辿り着いた現地で彼を出迎えたのは、どこか怪しげな支店長の中井戸と、その運転手をしているセーナという現地の女性だった…。次第に現地での生活に慣れ、セーナに心惹かれてゆく高橋。やがてパスポートを紛失し、日本に帰れなくなってしまう。
連続婦女暴行殺人犯の取調べを進めるうち、犯人の過剰なまでの自白に囚われ、現実と妄想境を見失い始める中年刑事を描いた迫真の表題作ほか傑作の短編集。「夏の思い出」「ヤングフォーク」「天国の扉」「静かな生活」「産業’93<夏スキー編>」「どれいちゃんとごしゅじんさまくん」「分校の人」を収録。
革命を目指していた武装組織・赤色連盟は警察の捜査に追い込まれ、最後に残った5人は1972年2月19日、あさま山荘に押し入り、管理人を人質にとって立てこもった――。昭和の日本を震撼させ、攻防戦の模様を中継したNHKと民放を合わせた最高視聴率は89.7%を記録したという『あさま山荘事件』。連合赤軍が起こしたこの事件をモチーフに、山本直樹が緻密に描き切ったドキュメント。『レッド』シリーズ完結の一冊!
「自分が誰かに影響するなんて、思ってもみなかった。」海辺の町で暮らす・高校生灰野勝彦は、「かわいくてかしこくてきれい好きで、さらにはとってもスケベ」な同級生、新井玲子と交際しているものの、最後の一線は超えられない日々を過ごしている。そんなある日、赴任してきた新米女性教師・伊沢マナブが灰野の家に下宿しにやって来た。灰野は伊沢と呑み友達のような微妙な関係になりつつも、新井との一線を越えさせるべく努力し続けて…山本直樹が瑞々しく描く青春ストーリーの傑作、待望の復活!!
80年代ニッポンの性春、波乱万丈!!綾と深雪に翻弄されながら、スエキチは正しく生き抜けるのか。クセ者たちに囲まれて無理難題を失踪する貧乏劇団員のゴールは?スエキチは、ある時曽祖父の遺産の相続人に指名された!その額およそ四億五千万円。劇団の資金繰りに困っていたスエキチには願ってもない話だったが、遺産を手にするために大学を卒業し、社会人として結婚をしてからという条件があった。果たして、葬式以来スエキチに付きまとう日々野という女の正体は…!?
外見はそっくりだが、中身の全く違う双子の姉妹一葉(ひとは)と諸葉(もろは)。そして、二人と一緒に育った巽(たつみ)。大人になった一葉と巽は付き合うようになって婚約し、二人は東京の大学へ進学することになった。ところが、父親が倒れ、仕事を手伝わなくてはいけなくなった巽は、一人北海道に残った諸葉の元へ戻ってきて…!?美人双子姉妹が心とカラダを賭けて繰り広げる恋人争奪戦!?山本直樹の傑作エロチック・ラブ・コメディ、ここに登場
「…いいんだね斧見くん」「だめですよ」「だって脱いでるじゃない」「変なこと言わないでくださいよ」「本当にいいんだね」「ゼッタイだめだってば」「いいんだねいいんだねいいんだねいいんだね」「だめだめだめだめだめだめだめえええええ」あっさり催眠術にかかった斧見さんは…。塔山森名義で発表された作品を含む、オリジネル・限界エロティック・短編集。収録作品は「なやまない」「ひどいやつらは皆殺し」「ひどいやつらは皆殺し2」「きさくなあのこ」「味方」「便利なドライブ」「泳ぐ」「テレビばかり見てると馬鹿になる」の8編。
二人で『世界フシギ発見』を見ているうちにまた興奮してきてソファの上でもう一回勉強が残っているので自転車で帰宅パンツ脱いだまんまだったのでサドルがヌルヌルになってすごく気持ちよかったこんなグチャグチャなスカートの中を誰かに見てもらいたいってふっと思った私はヘンタイだろうか?鮮烈の最新・エロティック短編集巨匠・山本直樹が贈る12編の媚薬。収録作品は「コールド」「ソ市滞在」「イマジナリ」「現像」「自転車」「ボイド」「ひどいやつらは皆殺し2001」「お家につくまでが遠足です」「アイスクリーム」「奥様は18歳」「不行的人」「呼ぶ声」。
この十余年に描かれた膨大な作品群から、もっとも重要な短編を作者自らセレクト。書き下ろしの解題では、創作の背景や自身のルーツが仔細に明かされる。山本直樹の精髄が凝縮された異彩の書。「何度も読みました。私の中の女が、犯されたような気持ち。ズルい」西加奈子(作家)
※本電子書籍は小学館ビッグコミックス『ビリーバーズ』I・II、全2冊を1冊にまとめた合本版です。本文に変更・省略・追加などを一切せず、I巻の奥付の次にII巻の表紙をつなげています。▼第1話/島▼第2話/穴▼第3話/小麦粉▼第4話/紫色のなんだかわからないもの▼第5話/非常事態▼第6話/侵入者▼第7話/最終的処理▼第8話/副議長さん▼第9話/双眼鏡▼第10話/密会▼第11話/緊急提議▼第12話/物理的処理▼第13話/再現劇▼第14話/査問▼第15話/結合▼第16話/議長解任▼第17話/幸福な日々▼第18話/新議長就任▼第19話/すばらしいお知らせ▼第20話/安住の地へ▼第21話/にゅうめん▼第22話/バビロンから船で ●登場人物/『議長』さん(無人島に暮らす三人グループのリーダー格)、『副議長』さん(無人島に暮らす唯一の女性)、『オペレーター』さん(パソコンで『第一本部』との交信を担当している男性) ●あらすじ/ある小さな無人島に、3人の若者が住んでいた。男2人は『議長』と『オペレーター』、女は『副議長』とそれぞれ呼ばれている。3人は電子メールで送られてくる『本部』からの指令によって、清く正しい生活を続けているのだが、ある日突然『本部』から食料が届かなくなり……(第1話)。
「恋っていうんですか? そういう境地」経営難の小さな印刷会社を営む若き2代目社長カズシは、工員のノボルが機械で指を切断して以来、数奇な運命に呑まれていく。少年時代の封印された記憶がフラッシュバックするなか、謎多き魔性の女・ミツコと出会い……。様々な伏線がダイナミックに収斂していく松尾スズキのストーリーと、繊細かつ妖艶な山本直樹の筆致が融合するコラボレーション。傑作コミック、待望の新装・新編集版。
「弟の小説は間違っているんです現実と違うんです最初に誘ったのは私だったんですあたしが愛し弟が応えてくれたそして私はそこから逃げ出そうとした卑怯者だったんです…」10年前、車ごと崖から海へ転落した一家四人。両親は死に、生き残った姉弟は…。いわくありげな人々が織りなすエロティックな作品集。収録作品:「のんきなお姉さん」「眠り姫」「君といつまでも」「夢で逢いましょう」「Xつのき駅」