「消しゴムみたいに白い」——。美術部員の皆川さんは赤色が大好き。ある日どこか影が薄く、白い印象のある上井くんと隣の席になる。皆川さんが上井くんに勉強を教えるうちに、2人の距離は縮まっていくが…。
「あなたの手は、こんなにやさしい音も出せるのよ」――ケンカばかり繰り返す寡黙な中学生・高良。とあるきっかけで、音楽教師の佐々木にピアノを教えてもらう。佐々木との日々の中で、高良の中に変化が生まれ…。
沢井は、テスト勉強にいそしむ高校生。ある日図書室で、宇宙人になりきる同級生「むー」と出会う。図書室で勉強がてら、ちょっと変わった彼女と話すのが、沢井の唯一の楽しみになっていくが…。
母を亡くし、父と2人で暮らす少女。近所の川を三途の川と思い、亡くなった母に手紙を飛ばしていた。ある日、三途の川に入って母の元に行くことを決意するが…。
いつも一人でいる少女に、放課後の校舎裏で本を貸すようになった主人公。しかしある日、本に挟んでいた秘密の日記を見られてしまい…