自閉症者による衝撃手記をコミック化。彼らの目に世界はどう見え、どう感じているのか。自閉症の子どもと向き合い、ひたむきに育児に取り組む母親が、苦悩しながらも希望を見出すまでを克明に描く。社会派漫画の名手・曽根富美子が、綿密な取材をもとに描き上げた意欲作!
先天性の緑内障で全盲となり、テレフォンオペレーターとして働く新婚の由布子に、ある日妊娠が発覚する。視覚障がい者の夫と二人三脚で、子供を「見る」ことができない子育ての日々が始まった。触れて、聞いて、信じて――…。困難にぶつかりながらも前向きに子供たちに愛を注ぎ続ける由布子の姿は、やがて周囲の人々を動かしていく。高い画力と社会に対する真摯な視線に定評のある曽根富美子が描く、感動の育児記録作品!
私の子どもは高機能自閉症だった――…。母乳を飲まない、泣かない、喋らない… そして、娘のほうから私に抱きついてきたこともない。母親を求めない子どもなんているの…? 自分の娘とどう接したらいいのか分からずに苦悩する母親。片や、自閉症の娘の目から見る世界はどのように映っているのか。何を考え何を感じているのか、高機能自閉症の彼女自らの言葉で綴った手記を、曽根富美子がコミック化。困難な人間関係の構築、度重なるパニック症状、学校でのいじめなどの苦難を乗り越え、前を向いて強く生きて行くまでの感動巨編。
先天性の緑内障で完全失明した由布子は、視覚障害を持つ夫・良平と共に幸せに暮らしていた。ある日、妊娠が発覚し心から喜ぶ由布子だったが、目が見えない自分にとっての“これからの未来”を考え不安に襲われる――…。妊娠、出産、そして真っ暗闇の中での育児…。何もかもが手探りの中、懸命にがんばる由布子だったが、成長し動き回る我が子を不注意から危険にさらしてしまい、自分を責める。しかし、息子への深い愛情を糧に、目が見えなくとも視覚以外を駆使し乗り切ろうと頑張る由布子は、少しずつ育児と向き合っていく――…。
猜疑心、憎悪、嫉妬――…! また私はこの感情に身を焼かれなけらばならないの――…。愛する夫を若い女に奪われて嫉妬に狂いつつも、愛することを止められず、家庭を維持しようと必死に努める女…。不倫相手の子を身籠り、正妻への憎しみで心を支配され、鬼のようになってしまう女…。曽根富美子が贈る、過激な愛と燃えるような恋に支配された女たちの禁断の世界を描いた傑作選。焼かれるような激しい想いに堕ちていく――…。※本書はぶんか社刊の単行本『非激愛~不倫という恋をした』を改題・再編集し、電子書籍化したものです。
家庭内暴力、摂食障害、醜貌(しゅうぼう)恐怖… 様々な心の病。その原因を「その子も私達も含めた家族全体の中にある」という視点で、「家」という「その場」を直すことで心を回復させる―― …それが「家族療法」。家族が抱える心の病、そしてそれを克服しようと懸命に努力する姿、壮絶な治療過程を丁寧に描いた“家族”傑作選。※本書はぶんか社刊の単行本『家族再生~心理療法の現場から』から『子供の私が震えている』『アンビバレンス』を除き、『見つからない心、母と娘』『母さん 僕を抱きしめて!』を加え、改題・再編集し電子書籍化したものです。