官能的な話でした…!やまじえびね作品はエロティックなものが多いですがこれは段違いかもしれません。主人公は小説家の女性で、大学時代の同級生でもある担当編集者の男性が恋人ですが、自分の読者である女性のことを好きになります。そして恋人がいながらその女性に惹かれ始めるのです。まるで主人公自身が書いた小説のように。初めてのやまじえびね作品としては向かないかもしれないけど、次に何を読もうか悩んでる人にはオススメです。
国が違えば文化も違うし、色んな価値観も変わってくる。 日本も、一昔前までは、ここに出てくる国々と似ていた部分が少なからずある。 男尊女卑。 嫌な言葉。 でも、日本でもまだまだ田舎に行けばその言葉通りの事が普通に行われている気がする。 まずは、自分の考えを持つ。 そして、ゆるぎない強い心を持つ。 誰に、何を言われても自分を信じる。 しかし、10代の子供たちにそれだけの強さを求めるのは、酷ではないか? 大人が、時代が変わっていかなければ、世界も変わらない。 押し付けない事も大切だ。
性別で幸せが決まるなんて・・・ 各国の女性達の虐げられ方を描いてあり、日本はまだ全然まし。 こんな悲しいことが世界各国で起きていると思うと、女に生まれたというだけで悲しい人生になってしまうのかと思うと、胸が苦しくなる。 彼女たちが好きなことをして、好きな洋服を着て、好きなところ出かけられて、結婚をしなくても十分に暮らせていける環境になってほしい こんな思いを抱えて生きてる女の子が沢山この世にいること、同じ歳の頃に読みたいものでした 男性にも女性にも、大人にも子供にも読んで欲しい
小学生みたいな感想が第一に出てきたけど、本当にそう思う。世界の色んな所で色んな女の子が色んな事情を抱えながらも生きているのが分かる。 女だから結婚しなきゃいけない、本を読む楽しさや勉強の機会を奪われる、女は学歴も稼ぐ脳もない。こうして文字にすると凄まじい…けれど現実で起こっている。 日本の女の子の話もあって、ああこういうことを言う人って無意識なんだ…と引いたし自分も年を取るにつれて無意識に人を傷つけるようなことを言ってしまったら嫌だなと思った。言う方も悪意があって言っているわけじゃなくて、自分のいた環境や経験から出る言葉が出てしまった場合もあるんだろうけど。気を付けたい。幸せか不幸なのかは自分自身が決める、めちゃくちゃ大事な言葉。
オチは思っていたよりも淡々としてたけど、ママが死んでから1人で育ててくれた大好きなパパに「女の子と付き合ってる」ってカミングアウトしたら、パパとママも同性愛者だったことを打ち明けてくれた序盤の展開が面白かったな。もっと女の子同士の甘々な話かと思ってたので意外でした。性別に関係なく恋愛そのものの楽しさや難しさにも触れている作品だと思います。もっと若い頃に読めてたらベストだったかも…。
あまり説教じみた漫画は好きになれないのですが…この漫画は、なるほどと思いましたね。 国によって「女性とはこうあるべきだ」という思想は違うし、時に抗議と言論すべきテーマです。 日本は時代の流れによって専業主婦なんてほぼいなくなってるし女性は結婚して子供を産んでどうこうみたいなことは言われなくなってきてるけども。 海外はどうだって考えたことなかったかもしれません。 海外だと第二夫人がいる国もあるし、親が結婚決める国も当然まだあるんですね… 同じ女性だから考えさせられます。 そんで、女の子である自分は「こう生きたい!」って意思を持っている主人公が描かれてて全然悲観的にならず読めました。
やっぱり表題作が一番の力作というような感じはする。レズビアンのカップルと、2人に憧れている女の子の話です。でもカップルの1人が男性と結婚すると言って関係を解消してしまいます。誰が悪いとかそういう描き方はされてなくて、3人それぞれ同じくらい感情移入しました。どんなカップルでもこういう事は起きるんだろうけど、女性だけの関係性から生まれる独特の空気感がよく出ていて印象深かったです。 他の収録作も同性愛・異性愛に関係なく絶妙な恋愛の話ばかりで面白かった。やまじえびね先生はどの作品のあとがきでも率直に語られていて好きです。
やまじえびね先生の初期作品が多く収録されてました。ちなみにデビューはLaLaだったそうですが、その後フィールヤングでも描かれるようになったとのこと。絵の拙さはあるけどテーマのようなものは当時から今も変わってないように感じました。お互いに近親相姦の経験がある男女が恋人になろうとする「いちご」という話が一番好きでした。
※ネタバレを含むクチコミです。
バレエダンサーの漫画。天才ダンサーのバクはある日突然舞台に上がれなくなってしまう。公私共にパートナーであるミチルは優しくバクのことを見守りますが…。バクと関係を持ったと噂される年上の振付師の女性や、ミチルと同じアパートに住んでいる占い師のおばさんなど、淡々としたストーリーの中に何かが起こりそうなスリルが潜んでいるのが面白いです。ダンスシーンは少なめですが、ダンサーの肉体美を堪能できる美しい作品でした。
官能的な話でした…!やまじえびね作品はエロティックなものが多いですがこれは段違いかもしれません。主人公は小説家の女性で、大学時代の同級生でもある担当編集者の男性が恋人ですが、自分の読者である女性のことを好きになります。そして恋人がいながらその女性に惹かれ始めるのです。まるで主人公自身が書いた小説のように。初めてのやまじえびね作品としては向かないかもしれないけど、次に何を読もうか悩んでる人にはオススメです。