平凡な高校生の俺・君塚君彦はかつて名探偵の助手だった。シエスタを失ってから1年が経ち、夏凪や斎川と出会い、シャルと再会した俺は、ある日、彼女たちとともに《シエスタ》に誘拐される。そこで語られるのは俺が『忘れている』らしいシエスタの死の真相だった――。
平凡な高校生の俺・君塚君彦は完全無欠に巻き込まれ体質で、ハイジャックされた飛行機の中で出逢った天使のように美しい探偵の少女・シエスタの助手となったのだ。名探偵と助手は三年間にも及ぶ目も眩むような冒険劇を繰り広げ――やがて死に別れた。これは、それからさらに一年後。ただひとり生き残った俺と、探偵の遺志が紡ぐ――まだ終わらない物語。
・収録内容Twitterで連載したカラー漫画炒芽もやし先生描き下ろし漫画『学園たんもし』うみぼうず先生描き下ろしカバーイラスト二語十先生書き下ろし短編小説『とある××と助手のラブコメ的日常』×4・あらすじ助手・君塚君彦は激怒した。必ず、かの邪知暴虐の名探偵・シエスタにギャフンと言わせねばならぬと決意した。「あー、完全にキレた。二度と口利かねえからな」「へえ、いいよ。じゃあパートナー解消だね」いや、さすがにそれはどうだろうか、と早速後悔した二人は翌日、仲直りのためにテーマパークへ向かい――「ほら、被り物を買いに行くぞ」「君が楽しそうならいいか」いつも世界の敵と戦いを繰り広げている彼らにも【日常】はある。些細な喧嘩、仲直り。潜入捜査中の暇つぶしや、名探偵による恋愛指南。更には看病、混浴、そして同衾……?「……今日は少し冷えるね」「……そうだな」それらはすべて第一級の機密事項――とある名探偵と助手のラブコメ的日常である。