香織と拓也は、仲の良い夫婦。それでも、香織は一つだけ、旦那に対して不満に思うことがあった―――。それは、不妊治療中にも関わらず、夜の生活が「ボイコット」状態にあること…。香織は、この事実だけは、周囲にバレないように明るく取り繕ってきた。しかし―――そんなある日。同期入社の親友との会話のなかで、旦那の“裏アカ”の存在を知ってしまう。この日から香織の穏やかな日常は、崩壊していく―――。 ※「わたしの夫は――あの娘の恋人―― 分冊版 : 1~3」を収録
お酒とギャンブルを愛するオジサン絵本作家・松原凛太郎(37)の元に、高校生で“自称”甥っ子の真崎昂(18)が突然現れた。絵本が描けずスランプに陥っていた凛太郎は、嫌がりながらも、いびつな2人暮らしを“ネタ”にしようと決意。家事も料理も得意で、意外とテンポの合う昂との奇妙な生活で、凛太朗は「好き」という感情の意味に気づいていく――。
20代からずっと必死で仕事を続けていたら、恋人いない歴が10年ほどになってしまったバリキャリ35歳・干物女の杉戸花恵。そんな折、喪女の姉が突然結婚し、ようやく焦った花恵は婚活しようと、服やメイク用品を買いに行ってみたところ、そこでモデルのような美しい背の高い女性から、いきなり服装やメイクにダメ出しをくらってしまう。図星だったものの怒りのあまりヤケ酒をした帰り道、またその女性と再会。だが、何かワケありな様子を察した花恵は酔ったいきおいで一晩泊めることになって…だが、そのキレイな女性は実は…!?
時は大正時代―――。幼くして孤児となり物乞いで暮らしていた幸(ゆき)。明日をもしれぬ生活の中で、その姿はガリガリに痩せ死にかけていたが、遊郭の女衒である滝岡(たきおか)に拾われ、そのまま幻桜楼に売られた。しかしそこで幸は、花魁の明里(あけさと)に気に入られ、禿(かむろ※遊女候補)となり、「ゆきじ」として暮らすことに。つかの間の幸せな日々を送っていたが―――。数年後、母代わりであり、姉のようにも慕っていた明里花魁が、何者かに殺害される。衝撃のあまり茫然自失となるほどの精神的ダメージを負ったゆきじだったが、花魁となって、明里の仇(あだ)を打つことを誓うのだった―――。※第1~4話を収録
結衣には、何度も繰り返し見る夢がある――人が殺されているのを横目に、息を殺し身を潜め、最終的には殺人鬼に見つかる…そんな純然たる悪夢。この春IT企業に入社した結衣は、イケメン社長の高遠と、配属先のスパルタ上司・里見に出会う。そして知らず知らずのうちに“ある真相”へと近づいていき――見え隠れする不穏な気配に目が離せないラブサスペンス。※第1~3話を収録
銀行マンのできる夫と、平穏で幸せな生活を送っていた―――はずの北原花(きたはらはな)。しかし、毎年きちんと祝ってくれてた結婚記念日を忘れられた頃から、運命の歯車が狂いだした。「よくよく考えてみれば、最近の夫は、どこかおかしい・・・」。考えれば考えるほど、他の誰かの存在が見え隠れする。そんなある日、幼馴染である瀧田昴生(たきたこうせい)に偶然出会った花は、ダンナのことを相談してしまう――――。※婦怨無終とは。男性からの愛を失った女性は、その怨みをいつまでも忘れることはないという意味。※1話目から3話目を収録
「今度こそ、あなたが悲しまずに済むようにすべてを教えて差し上げたい―――」。転生前の時代は、イギリス。ウィンターフォックス家は、現代ではまれな古来のしきたりを守る由緒正しき貴族だった。しかし、貴族間の政争に負け、滅ぼされてしまい・・・・・・残るは貴族令嬢とその執事のみ。燃えさかる屋敷の中で、老いた執事は「あと30年若ければ、お嬢様をお救いできた。そして、もっとお嬢様にいろいろとお教えできた・・・」とひどく後悔する。すると、その刹那―――執事は30年前の青年執事に、お嬢様は12年前の13歳の少女となり転生したのだった。異世界で、若返った執事はこう誓う。今度こそお嬢様をお守りし、お家再興を成し遂げると! ※1話目から3話目までを収録。
津山譲(つやまゆずる)24歳。その容姿は、気怠げかつ官能的な佇まいであり、道行く女性たちはみな頬をぽうっと赤らめて見とれてしまうほどの美青年。そんな彼は、義父である文豪「吉川喜一郎」の支援を受ける形で、“小説家” としての階段を着々と歩んでいた。そんなある日、行きつけのミルクホールで一人の女給に声をかけられる。彼女はよほど勇気を出していたのか、真っ赤な顔で震えながらシベリアを差し出してきた。その刹那、ふとした閃きに誘われるがままに譲(ゆずる)は声をかけた。「僕の女になりませんか?」。これがまさか、燃え上がるような恋になるとは露ほども思わずに――――。その美貌と才覚でのし上がっていく若き小説家「津山譲」と、彼を取り巻く様々な女たちとの愛憎劇が始まる! ※第1~3話を収録
「処女を捨てたい!」小中高ではジミーな私だったけど、友達も素敵な彼氏も作って大学デビューしたい!! 気合を入れて誘われた新歓コンパに行った私。でも、飲み会なのに参加者全員がHな状況に!? 絶体絶命のピンチを救ってくれたのは、入学式で出会った要先輩。彼に処女だと悩みを話したら先輩が私の処女を奪った。初めてなのにすごく気持ちよくて、何回もしてしまう…。処女を捨てられたのは良いけど、要先輩は私のことバカにした感じだし、1回だけかと思ったら、次の日もHしてしまった。平気な感じの先輩に腹が立った私は、先輩とはセフレの関係だと宣言してしまう。これからどうなるんだろう?
「こんなにきつく締めあげて…何が嫌なんですか?」勤めている保育園が市役所から通知が来て閉園の危機に…。卒園生でもある私は、保育園のために何かしたくて市役所の担当者の篠宮さんに声をかけた。保育園を救うアドバイスをもらうためだったんだけど、なぜか彼の部屋でエッチしてる…。私はアドバイスが欲しいだけだったのに、篠宮さんの長いまつ毛を見つめたり、いい匂いを感じているうちに…。彼のキスはすごくエッチで頭の中が溶けちゃいそうだし、触られるだけで凄く濡れてしまう…。アドバイスをもらうはずが朝までずっとイジワルに攻められて…。市役所の人だし、こんなのダメなはずなのに、彼が嫌じゃなくて、気持ちいいことしかわからなくなっちゃうのはなぜだろう?
最初は、もっと気軽に誰が嫌なヤツで、こちら側の立場で読むんだろうなと思っていたけど、読み進めて行くうちに、そんな単純な考えじゃ収まり切れない心理描写にやられました。どう転んでも苦しいような、現実でも誰もが幸せになれる結末なんて、なかなか無いよなぁ・・・と思わせる深い漫画でした。
最初は、もっと気軽に誰が嫌なヤツで、こちら側の立場で読むんだろうなと思っていたけど、読み進めて行くうちに、そんな単純な考えじゃ収まり切れない心理描写にやられました。どう転んでも苦しいような、現実でも誰もが幸せになれる結末なんて、なかなか無いよなぁ・・・と思わせる深い漫画でした。