その日暮らしを続ける男が営む潰れかけのドライブインに、ふらりと謎の女がやってきて──
厳しく、恐い兄上は、なでしこのただひとりの肉親。慕わしい兄上と生きていきたいのに、幼い頃の桜の記憶が、心を不安にさせる-。