第3号に掲載されている市丸いろはさんの「あえぎ声」という作品が気になったので読んでみました。主人公の女子小学生が親のあえぎ声を聞いたことから始まる性の目覚めがテーマの話でとても面白かったです。自分の思い出とリンクするようなところもあったように感じました。市丸さんの漫画の上手さがすごくて一つの作品として面白かったので「女性作家が描く性的漫画表現」としてはあまり意識しませんでした。短編集などを出す機会があればぜひ収録していただきたいです。他に収録されていた作品ではクロキケイコさんの「禁忌の宝石」の第1話と、窓ハルカさんの「JKの舟歌」が好きでした。男性ならではの性表現っていうのは確実にあるので、女性が描く性表現も発展していくといいなと思います。これオススメだよって作品があれば教えていただきたいです。
相手の指し手を全て殺して、喰らう将棋をする女性アマチュア将棋士の物語。バイトの休憩時間にトイレの個室に籠もり、対局鑑賞に熱中しすぎて、びっしりと棋譜を壁に描いてしまうシーンが好き。あのぞっとするような、止め処のない才能の漫画的表現は堪らない。 また、16歳時の援助交際疑惑や、昔はギャルの格好をしていたなど、パッと見からは想像のつかないギャップある過去を小出しにしている。こういった要素が「現在の彼女」にどう繋がってくるかが気になる。非常に楽しみな一作
「ワンピースって実はもう尾田さんが描いてないらしいよ・・・」 こんなことが起きるのが本作。 日本一売れるマンガ「ミリオンジョー」(現代で言うワンピース)の作者の死を隠し、担当編集者である主人公が続きを描き続けるという衝撃作。もうこの時点で読みたくなりますよね(笑) 作者が変わって描き続けるという「バレる?バレない?サスペンス」は時にページをめくるのが怖くなるくらいハラハラドキドキさせられます。 設定段階から風呂敷をかなり広げている本作がどのように結末を迎えるのか、一見の価値ありです。これを3巻で完結させたのは本当にすごいことだなぁと、今でも何度も読み返してしまいます。
例えば、現在連載中の国民的超人気マンガ「ワンピース」の作者である尾田栄一郎先生が誰も気づかないときに急逝していたら、予兆はあったのに担当が放っておいたら、それを隠蔽しようとしたら・・。 というもしかしたら実際にあり得ちゃうんじゃいないのというリアリティが目の前にチラつくゾックゾクする漫画家漫画サスペンス。 嘘に嘘を重ね、雪だるま式に大きくなっていく。 背中を冷たい汗が伝うような感覚に陥る隠れた傑作だと思っている。 読んでいる最中は終わらない悪夢を見ている最中の感覚にひどく近いので、引き込むのが異常に上手いんだと思う。 また違う形のサスペンスを描いてほしいなと強く願ってしまう。
「アイアンバディ」の左藤真通原作、「ミリオンジョー」の市丸いろは作画のタッグが描く、いまだかつて女性がプロ棋士になったことがない中、女性主人公が将棋界へアマチュアの大会から攻め込んでいく。 プロ棋士になるためには、2つ方法がある。 奨励会というプロ予備軍たちの龍の巣を26歳までに勝ち抜くか、プロ棋士から推薦を受けてアマチュアから「プロ編入制度」を使う方法だ。 調べてみたら、女流棋士とプロ棋士はどうやら少し違うらしい。 一話目からスピード感があって面白い。 女の子がかわいいのに男がブスでいい。 藤井聡太の現実離れした快進撃で将棋ブームに火が付き始めているらしく、知り合いがよく通っている将棋教室は今までになかった賑わいを連日見せているらしい。 さすがに漫画界もこのタイミングを見逃さないのか、ジャンプやスピリッツ、そしてバンチでほぼ同時期に将棋漫画が始まったが、一話目のワクワク感からいまのところ一番期待できそうなのがこの「将棋指す獣」だ。 やはり天才を見るのは楽しい。 いままで見れなかった景色をその目を通して見せてくれる。 楽しみがまた一つ増えた。
良かった点 ・大川ぶくぶ/櫻井エネルギー/真造圭伍が特に良かった 総評 ・真造圭伍の描く猫はいつも可愛い。休日ジャンクションのぶんちゃんも可愛かったし
第3号に掲載されている市丸いろはさんの「あえぎ声」という作品が気になったので読んでみました。主人公の女子小学生が親のあえぎ声を聞いたことから始まる性の目覚めがテーマの話でとても面白かったです。自分の思い出とリンクするようなところもあったように感じました。市丸さんの漫画の上手さがすごくて一つの作品として面白かったので「女性作家が描く性的漫画表現」としてはあまり意識しませんでした。短編集などを出す機会があればぜひ収録していただきたいです。他に収録されていた作品ではクロキケイコさんの「禁忌の宝石」の第1話と、窓ハルカさんの「JKの舟歌」が好きでした。男性ならではの性表現っていうのは確実にあるので、女性が描く性表現も発展していくといいなと思います。これオススメだよって作品があれば教えていただきたいです。