近所でも評判の仲のいい親子、彰仁と息子の佑真は、実のところ血の繋がりは全くない。それは、彰仁を任侠の世界へと誘った亡き親友、宗佑の忘れ形見であるからだ。成長した佑真は、色濃く宗佑の面影を漂わし、その度に彰仁の胸は否応もなくささくれ立った。17年前に殺したはずの感情が、また息を吹き返そうとしている…。振り切りたい想いとは裏腹に、ちらつく思い出に腕を伸ばし、唇が触れた相手は――…? 面影よりも鮮やかな純愛に翻弄され心を結ぶアダルティックな王道ラブストーリー!
『顔も声もだんだん似てきた。成長するにつれ、アイツの面影が重なる―…』ヤクザの若頭補佐・彰仁には高校生の息子・佑真がいる。近所でも評判の仲のいい親子だが、実はふたりには血の繋がりはない。佑真は、彰仁がかつて愛したヤクザの親友・宗佑の忘れ形見である。亡き宗佑への秘めた想いを封じ、佑真を引き取って以来、父親として彼を懸命に育ててきたが、月日の流れは残酷だ…。徐々に宗佑に似ていく佑真に、彰仁の胸は掻き乱されてー…。