1860年3月3日江戸・桜田門外…薩摩藩士を含む水戸浪士17名が大老井伊直弼を暗殺。この暗殺が後に会津藩にとって悲劇の始まりになろうとは誰一人考えもしなかったであろう…。――会津藩士七百石・井上丘隅(六十才)無役ながら、子供たちに論語・会津の歴史を教え、その人柄に重役から農民まで誰もが慕っていた。そしてその中には後に飯盛山で壮烈な最期を遂げる…白虎隊二番隊の少年たちがいた…。白虎隊の壮絶な生き様を描いた作品!
外科医・九鬼大五(くき だいご)はある日、酩酊状態で暴れて逮捕された。釈放の際、警察署長は医師としての大五の将来を案じ、『山下病院』を訪ねるようアドバイスをする。院長の山下毅一郎(やました きいちろう)が人格者で、町の人たちから慕われているからだ。しかし大五は、山下院長を偽善者と決め付けて…。――医師の世界の裏側を見てしまい、心が荒んでしまった青年医師・大五の未来は!? 終戦直後に立てられた小屋から始まった病院を舞台に繰り広げられる感動の人間ドラマ!