トキワ荘や練馬の富士見台のエピソードは数多くあれど、その間にある渋谷区初台の頃のエピソードは意外と少なく…そういう意味ではとても貴重な時代性を持った作品です。古谷三敏が手塚のアシスタントとして過ごした時期の出来事だけでなく、名物編集・壁村耐三の若き頃の姿や、古谷三敏と赤塚不二夫の思い出など見所満載の一冊。ちなみに電子書籍の価格でいうと、双葉社のKindle版を定価で買うよりも、ebookjapanで販売されてる「ファミリー企画版(古谷先生の設立会社)」なら、300円という定価よりお得な価格で購入できます。紙書籍版の方は装丁がけっこう凝ってますのでそちらを選ぶも良し。
BARレモンハートが好きなので、同じ作者という事で読みました。 まさに、ラーメンが出てくるまでの時間、床屋で自分の番が来るまでの時間、力んでうんこして出るまでの時間を埋めてくれるちょうど良い作品です。 最近の漫画は内容盛りだくさんと詰め込み過ぎているので、こういったシンプルな漫画もたまには良いですね。
もっと前から読んどきゃよかったな〜と思いつつ特別セレクションを拝読。 ジョニーウォーカー黒。 アル中の話。見舞いにきて散歩に出ようかと思って付いて行ったら木の下にジョニ黒を隠してる生粋のアル中の話。 この絵柄でこの話、なんか沁みました〜…。 ホッと安らぐ漫画なかなかないので特別セレクションはずっと載せてほしいです。
毎回、一つのお酒が登場して、そのお酒にまつわる話になる事もあれば、全然関係ない事もある。 ほっこりする内容が多いですね。 作者の古谷さんは漫画だけでなく、お酒の知識も凄いし、お酒を飲むのが大好きな方です。 漫画に出てくるお酒の味や香りの表現が実際に飲んだ事がある人が書いているのが伝わります。 一話完結で、短い時間にサラッと読める。だからラーメン屋とか床屋に置いている事が多いですね。 我が家ではトイレに置いています。
古谷先生は1958年〜1961年(アトムの時代)に手塚先生のアシスタントをされていて、ご自身も「ダメおやじ」「ぐうたらママ」や「BARレモン・ハート」などのヒット作も描かれているマンガ家の先生になります。赤塚不二夫先生も手伝っていたとのことで、フジオプロ時代はブレーン的な存在の方だったようですね。 凄か! さて本作品なのですが、そんなキャッチーな古谷先生による、アシスタント時代の手塚先生こぼれ話集になります。マンガ+エッセイの構成で、有名エピソードの真実や、近い存在だったからこそ語れる手塚先生のお人柄など、ヅカラーであれば必ず知っておきたい情報が盛りだくさんです。 特徴としては、やはり近しい存在の方だからこそ見聞きできた「人間臭い」エピソードなど、キレイゴトではない部分が描写されている点です。 全体的にライトでリラックスした感じの作品で、ボリームも100ページちょいなので、手塚治虫先生の誕生日である11月3日(祝日に設定されてます)にほうじ茶ラテ片手に楽しむのがいいと思います。毎年読みましょう。 最大の見どころは、1コマだけですが、わたしの好きな笹川ひろしさんも登場しているシーンです!
BARレモン・ハートは眠れない夜にちょうどいい。いつ読んでも優しくて穏やかで心地よい。 1話から順番にではなくあえてばらばらに読んでみたりして、そういえばこんな話あったなあとかこれは覚えてないなあなんて思いながら読むのもいい。 大昔にしたお客さんとの約束をしっかり覚えていたり、グラスを割られたり店内を荒らされても平然としていたり、マスターの人間力が凄まじい。 でも、たまに悔しがったり腹立ててたりするところもまた愛おしい。 お酒飲みながら読むのもいいけど、お酒代わりに読むのが好き。心穏やかになります。
古谷三敏の読んだことないマンガを読んでいてとりあえずほとんど前情報がない噂のナイトマンを読んでみた。 主人公のアゼ道の会社や家庭でのパチンコ、麻雀、スナック、酒に絡む話が一話完結で進む。おそらく1980年代のサラリーマンがモデルになってると思うが今読むと「サラリーマン金太郎」や「総務部総務課山口六平太」同じようにファンタジーなサラリーマンという感じがする。舞台になるような会社に勤めたことがないからそう思うだけもしれん。 ちなみナイトマンという表現ははネオン街に行く人みたいな言い方で使われるが本編ではあまり登場しない。
小学生の頃実家にあったのでもう30年くらい繰り返し読んでいると思う。大体一話完結でシンプルな話、シンプルな絵でまったく飽きずに読めるしいい話もあり気分転換に読むのもいいし寝る前に読むのもいい。ごく稀にこのマンガを読んでいる人と話になるが「いいよね」という感想が出てこないのと、「これ実話なの?」という話になる。実話っぽく思えるが全話フィクションだそうです。 ちなみに俺は特に好きな話は全く誰も共感されないけど「開化の改作」三遊亭金朝の回。落語が古臭いということで人気が無くなって人気を戻すためにいろいろ噺を作っていく。当時は面白かったかもしれないが現代では何が面白いかわからないのような噺ばかりだがこの事がなかったら落語が存在するかわからないという流れになるが何回読んでも感動する これを楽しめるのは昭和の感性かなと思ったりすることもあるがまあとりあえず40年後ぐらいにも手軽に読める世の中であってほしいね
良かった点 ・1話完結で読みやすい ・難しい内容ではないので寝る前に読むのにちょうどいい 総評 ・古谷三敏のうんちく漫画はどれもいい
いや~、この発想はないです。主人公は手ですよ、手。解説にはおばけなんて書いてありますが、そんなオバQ的なかわいらしさはまるでなくて、ひたすら不気味。これで酒は飲むはおねしょはするはでシュールという次元も突き抜けてしまっています。元ネタはおそらく「アダムス・ファミリー」か、とは思いますが、後の漫画につながっているかというと…、まさか『寄生獣』!?なんてことはないですよね。日本漫画界において唯一無二の存在なのではないでしょうか。お話はいたってほのぼのしたホームコメディ。なぜか浜辺に埋まっていたところを、潮干狩りにきていたキヨシに掘り出されて、そのまま居候することになった手っちゃん。一見するとペットのようですが、いたずらはする、恋もする、歯も抜け変わるし、エリートサラリーマンにもなって、最後は子供まで…。書いていてもよくわからないんですが、やんちゃな少年の成長記という印象で心が温まります。それにしても手っちゃんに目がある、というくだりは絶句もの。あ、これなら『寄生獣』につながるか?
トキワ荘や練馬の富士見台のエピソードは数多くあれど、その間にある渋谷区初台の頃のエピソードは意外と少なく…そういう意味ではとても貴重な時代性を持った作品です。古谷三敏が手塚のアシスタントとして過ごした時期の出来事だけでなく、名物編集・壁村耐三の若き頃の姿や、古谷三敏と赤塚不二夫の思い出など見所満載の一冊。ちなみに電子書籍の価格でいうと、双葉社のKindle版を定価で買うよりも、ebookjapanで販売されてる「ファミリー企画版(古谷先生の設立会社)」なら、300円という定価よりお得な価格で購入できます。紙書籍版の方は装丁がけっこう凝ってますのでそちらを選ぶも良し。