一国を破滅させるきっかけをつくったこともあるものだし、麻薬って怖い。 ちょっとならいいかから始まって、その後もズルズルいっちゃうのが怖い。 強靭な精神があれば依存しないと言えないところも、あんなに反省して見えた人が再度使ってしまい、再び依存するのも怖い。 そんな人たちをたくさん相手にする麻薬捜査取締官という仕事は、どんな人がなるんだろう。 漫画でマトリの人たちがみんな同じ雰囲気なのは、実際もそうなってしまうからだろうか。
1巻読了。 ケース1の貴美が本当に可哀想。 母親自体も、塾に煽られ、父親に罵倒され、周りからの圧力によって、心が病んでいるのではないかと心配になってしまう。 自分の子供をどうしたいのか、子供の精神状態を理解せず、勉強のみ強制的に勧めてもいい結果は出ない事は分かっているのに。 そこにさえ、気づかないくらい大変な受験って、今後の日本は、これで大丈夫なのか? そして、兄も酷い。 それを見ぬふりをしている母も許せない。 こんな歪んだ家庭から一刻も早く貴美を解放してあげたい。
本物の芸人さんが書いてる漫画はとても気になりました。漫画も本人に似せてありイメージがつきやすかったです。メニューもとても美味しそうで読んでいたらお腹が減ってきてしまった!知っている芸人さんばかり出てくるのでもっと読みたくなりました。
お金と時間に余裕がある芸能人に美食家が多いのは必然的ですが、その中でもとりわけ成功した芸人さんがたくさんの美味しいお店を知っているのことが多いのは、芸能人の中でも特に芸人さんは上下や横の繋がりが強く、そうした繋がりも含めた交友関係も広いことで多くの情報が集まってくるからでしょう。 何せ、ご飯に行くにしても後輩には侮られないような店や「流石!」と思われる店を知っていなければならない。先輩と行くとなれば更にハードルは上がり、相手もそれなりに良い所を知っているという前提の上でそれでも満足して喜んでもらえるように料理はもちろん雰囲気から接客まで良い店を選ばなければいけない。 「仮に舞台で滑っても…… 食事では絶対に滑りたくない……」 という1コマ目から始まる本作は、ペナルティのヒデさんが1話ごとにさまざまな先輩後輩と多くの実在のお店にご飯にいったり、リモート飲みをしたりするお話です。 ココリコ・遠藤章造さん、品川庄司・庄司智春さん、銀シャリ・橋本直さん、とにかく明るい安村さん、馬場園梓さん、はんにゃ金田さん、チャド・マレーンさん、レギュラー・西川さん、ナインティナイン矢部さんなど、錚々たる有名芸人たちとの会食の様子は芸人らしく会話の端々でボケやツッコミが小気味よく出てきて笑わせてきます。また、他にも話の中でたくさんの芸人が登場するので、お笑い好きの人はより楽しめます。 ヒデさんが五反田出身ということで、都内のお店が中心ですがどれも行ってみたくなるような良いお店と料理ばかり。平和軒のレバニラや、春菊とチーズと青唐どうふのおでんなど、機会があれば行って食べて来たいです。 料理の描写がリアルでとても美味しそうな上に、最高の味わい方やメニューを知り尽くしているヒデさんたちがそれはもう美味しそうに食べるので、シズル感が異常です。夜中には絶対読んではいけません。 純粋なグルメマンガとしてだけでも高い完成度を誇る内容ですが、芸人に詳しい人は更にさまざまなポイントを楽しめる、しかも滑らないお店をたくさん知ることができる1冊で何度も美味しい作品です。 なお、作中でも描かれている通りこんな生活を満喫できるのは最上位の一握りの芸人だけで、売れない頃は月収25円でジュース1本買うのに5ヶ月かかるという厳しい世界です。私も特殊な人生なので、人一倍売れる前の芸人さんたちと交流してきたので肌身で解ります。だからこそ、売れればこんな生活ができるんだという憧れを持つ指針となるという意味でもこのように描かれることもある側面では大事なのではないかと思います。
実話ということで受け入れがたい環境や気持ち、人間、親子関係などが現実にあると教えてくれた漫画です。 非行少年の背景や親子の複雑な環境など、読んでいて自然の涙が出るシーンが沢山あります。 また、「境界知能」というワードを初めて知りました。現に10%の人が「境界知能」に該当するということも書かれており、 他人事とは思えない深いお話でした。 漫画ではなく小説もあるので小説も読みたいと思います。
考えさせられる作品で、実話という事もあり私は結構興味深くて好きなお話です。 少年院の中の様子など、普段なかなか知ることのないことが描かれていて興味深いです。 現実社会にもこのように苦しむ人達が多くいるなら、一人でも多く救われることを願うばかりです。 怖いけど読みたくなる漫画でした。
児童虐待ならよくありますが、引きこもりの子供が家で暴力を振るう。 母親を洗脳して身の回りの世話をさせる、、、そんな話があります。 親達は必死で育てて来たつもりが、子供から下僕の様な扱いとか、切なかったです。 何かあった時に向き合える家族になれるだろうか、いろいろ考させられました。
このままだと、親子共々不幸になる。 命の危険を感じて、最後の最後に辿り着く『トキワ精神保健事務所』の押川のところ。 周りの目を気にしすぎで、壊れた家族関係をひた隠しにして生活している家族の命を繋ぐ。 病院できちんとした治療を受けていない精神疾患を患っている子供たちをどのように社会復帰させるのか・・・。 今まで、知らなかったたくさんの事をこの本で教えてもらった。 ノンフィクション漫画、恐るべし。
新書で出ていた原作も読みましたが、漫画として絵になるとグッとリアリティがでますね。 漫画家さんも「「子供を殺してください」という親たち」といった、 ノンフィクション系を描くのが巧みな方なので、より強く印象に残りますね。 原作でもそうでしたが、非行少年というと、どうしてもヤンキー系のオラオラした少年をイメージしがちだったのですが、 本作では、 「そもそも悪い行為だと理解できない」 「悪いとわかっていても他に方法が思いつかない」 といった軽度な知的障害に分類される少年たちが、犯罪にそめる様を描いおり、これが衝撃的でした。 それを端的に「ケーキのきれない」(円を3等分にできない)と表現するのは、キャッチーでありながら、深くに心に訴えかけます。 初等教育からつまずき、徐々についていけなくなって、 最後はこぼれ落ちていく少年たちの焦燥感や孤独感を丁寧に描いており、 だからこそ読んでいて苦しくなることも多いです。 が、これが現実なのだと思うと、教育について色々考えさせられます。 非交少年の問題を知る上で、とてもタメになる作品だと思います。
親と子の関係。 血は水よりも濃いといわれる家族の関係ですが、家族である前に一人の人間なんだということを痛感させられる作品でした。 精神疾患が原因で手に負えなくなった子供を、親としてどこまでサポートできるのだろうか? 自分だったらどうするだろうか?と自然と考えさせられてしまいました。 主人公=原作者でもあり、おそらくノンフィクション(フィクションだとしても、限りなく実体験に近い)だろうと思います。 それゆえに、全てが漫画的にハッピーエンドで終わるかというそうでもないし、どちらかというと主人公の押川は、そうした精神疾患のある子どもを医療につなげるまでを生業としているので、そこで終わることが多い。 というか、その後どうなったかまでは言及している話は、むしろ少ない。 言い換えれば、社会復帰のスタート地点に立たせるまでで、そこからは本人なり家族なりに委ねている。 スタート地点に立つことすら難しい人たちなので大きな一歩であることは変わりないが、それが安易に幸せにつながるわけではないし、現実はむしろ地獄かもしれない。 だからこそ一層、彼ら彼女らのその後を想像してしまって、この点が本作の魅力だなと思う。 日曜14時からやっている「ノンフィクション」というドキュメンタリーが好きな人はハマると思います。 自分たちの知らないところで、現実にはこういう世界があることを突きつけられる作品でした。
一国を破滅させるきっかけをつくったこともあるものだし、麻薬って怖い。 ちょっとならいいかから始まって、その後もズルズルいっちゃうのが怖い。 強靭な精神があれば依存しないと言えないところも、あんなに反省して見えた人が再度使ってしまい、再び依存するのも怖い。 そんな人たちをたくさん相手にする麻薬捜査取締官という仕事は、どんな人がなるんだろう。 漫画でマトリの人たちがみんな同じ雰囲気なのは、実際もそうなってしまうからだろうか。