「ニセモノの錬金術師」1・2巻発売記念 杉浦次郎(原作)&うめ丸(作画)インタビュー - コミックナタリー 特集・インタビュー
natalie.mu
「ニセモノの錬金術師」は、「僕の妻は感情がない」で知られる杉浦次郎が生んだ異世界ファンタジー。SNS等にネームのような形式で発表されると、「次にくるマンガ大賞 2022」でWebマンガ部門の第12位に選出されるなど人気を博した。同作は2023年6月、作画にうめ丸を迎え商業連載化。待望の単行本1巻が1月23日、2巻が2月22日に発売される運びとなった。
1巻にして、超重厚。 異世界漫画によくあるテンプレ、読まなくてもなんとなくわかってしまう背景や設定とは全く無縁な作品。 おっさんな自分としては、 「あーこういうのが読みたかったんだよ」 と唸った。 なんというか、若年層向けな最強系や成り上がり系な異世界とは一線を画して、ハイファンタジーそのものな内容でした。 錬金術といえば、なんでもござれのご都合展開が出そうだが、そんな気配は全くなく、緻密な世界観と理論が非常に良かった。 読者置いてけぼりでもなく、丁寧に描いているのも好感触。 だからこそ、読み手を選ぶと思う。 (わかりにくい部分だけでなく、手足のないエルフの描写とか結構グロいのも多い) 惜しむらくは、個人的に弱腰な主人公が苦手なので、このあたりも今後変わってくれることを期待しちゃいます。 なんにせよ、ザ・ファンタジーな漫画を求めていたらこれをおすすめします。