森村 誠一(もりむら せいいち、1933年1月2日 -)は、日本の小説家・作家。推理小説、時代小説、ノンフィクションなどを手がける。ホテルを舞台にしたミステリを多く発表している。
望まない逆玉の輿結婚で過去の恋に未練が残る男・林幹彦。彼が訪れたのはかつて恋人と心中しようとした湖だった。そこで彼は死んだと思っていたかつての恋人・紀美子と再会を果たした。幹彦は紀美子に何を語るのか……。衝撃の結末をお見逃しなく!!
ある日由美子は自分の娘である奈保を捨てようと都内を歩き回っていた。身勝手な夫に捨てられ娘と残された由美子は新しい恋を始めるため、娘の奈保が邪魔になったのだ。由美子が自分の手を握ったままついてくる奈保をどうしても捨てることができずにいると、電車の中で若い女が赤ちゃんを由美子に突き付けて降りて行ったのだった……!!
写真週刊誌ザ・スカイエースの編集者・穂積裕希子は半年前までは、仕事にも愛にも恵まれ幸せに暮らしていた。恋人の永倉正也はプロの戦場カメラマン。ある日、裕希子のもとに電話がかかってきた。「永倉正也はあんたの父の死に関係している」と……。裕希子の父は6歳の時に事故で死んでいた。あれは事故じゃない⁉父の死の真相はいったい!?
智美は「神保商会」のオーナーである神保公司とお見合いし結婚した、過去の傷を心に残したまま……。お見合いからの結婚で互いをよく知らないまま月日が流れた。夫の趣味についても深く聞くことができない智美。このまま私の人生終わるのかな……。そんなある日夫の会社の経理のものから、夫が脅されて金をゆすられてることを聞かされる。夫のことを何も知らない智美はさらに不安が募っていき……。
由紀子の兄・川岸保とその妻・亮子がある渓谷で死んだ。兄夫婦の不審な事故死に困惑が止まらない由紀子は警察に何度も再調査を掛け合った。警察の調査の結果、幼馴染で人気俳優の香西賢が事件にかかわっているとか……。この事件の真相はいったい!?
置鮎衣子は先輩の高沢吾一と愛し合っていた。吾一はホテルオーナーの息子に生まれながら、自らは別の道をしミステリー作家を目指し様々な体験を積んでいた。そんな彼が殺人事件にかかわっているかもしれないという連絡が……。愛し合う二人の運命と事件の真相はいかに!?
兄夫婦の愛の深さを信じていた由紀子は、義姉が兄を崖から突き落とし、自分も車ごと崖下にダイブしたことを知り、ショックを受ける。二人が亡くなる前にドライブインで口論していたと警察から知らされ、さらにその口論の内容が、誰かの身分違いの恋の話だったと聞いた由紀子。由紀子は、自分と恋人の有名俳優、香西のことだったのではと考え、二人の死の真相を探るが…。
久里城観光オーナー夫人のいづみは、TVのニュースを見て目を見張る。3年前、4億という大金を横領した犯人たちが、山口会計士に罪をなすりつけ、幼い2歳の千由紀もろとも殺害した事件だった。いづみは、孤独だった自分に優しくしてくれた山口一家の冤罪を晴らすため、冷酷無比な事故処理屋の星名に真犯人探しを依頼していたのだが…。
地方の短大を卒業し、東京の小さな出版社に就職した20歳のみゆきは、姉の小夜子に同居を拒まれ、アパート代は出すから別々に暮らそうと冷たく告げられる。その小夜子はコールガールで何不自由ない贅沢な暮らしを楽しんでいた。価値観をほんの少し変えるだけで美味しい生活ができると言う小夜子だが、ある日、その小夜子が変死体で発見され…。
8年前、愛する紀美子との結婚を親や周囲から反対された幹彦は、彼女と心中するため湖へ。だが、大量の薬を飲むために必要な水を幹彦が探しに行っている間に紀美子は行方不明に。そして8年後、家族と共に思い出の湖へやって来た幹彦の前に現れたのは、死んだと思っていた紀美子だった。彼女が幹彦の前に現れた理由とは…!?