酒のほそ道の主人公・宗達もなかなかの曲者だけど、こちらの主人公とくらべたらだいぶ人格者。 文句と蘊蓄ばっかりで、ひとこと多くて、ケチで詰めが甘くて……それが等身大のめんどくさいオッサンという感じで癖になります。 ラズウェル先生の知識とめんどくさいオッサンの組み合わせがいいシナジーを生んでいる気がします。ラズウェル先生はめんどくさいけどスマートで紳士なオッサンだと信じてます。そうであってほしい。 庶民的なお魚から高級魚、名前すら知らないお魚もたくさんあって勉強になります。 ちょっとイラッとしながらもしっかり学べるからついつい読んじゃうんだなあ。 そして酒のほそ道を読み返すと宗達のことが好きになれます。宗達は明るくていいヤツです。 あと難読漢字フェチとしては、お魚の漢字をたくさん覚えられるのが嬉しいです。
久々に読み返しましたが… 「いや〜ん」が多いな…😉
年明けてもう1週間が経ちますが、まだまだお正月感を味わいたくて寿司の漫画でも読もうかなあと思いました。 さすがはラズウェル細木先生。ただ寿司食って美味い美味い言うだけの漫画じゃないんですね。 寿司屋の勘定や業界用語について思案してみたり、握り寿司とちらし寿司どちらがお得か検証してみたり、スーパーの安寿司に仕事をして美味しくしてみたり。 正月気分を味わうどころか、飽くなき探究心にむしろハッとさせられました。 だからこそ食をテーマした漫画を描き続けられるんだろうなあ……。 ちらし寿司とか手巻き寿司は作ったことあるけど、日本人だし一生に一度くらいは寿司握ってみたいと思いました。 市販の寿司酢甘すぎ説は心から同意です。シャリは甘くない方が美味いですよね。
酒のほそ道よりもごく軽くさらりと読める短編集。 というか、酒のほそ道の合間に挟まるラズウェル先生のコラムとかページの下の方にたまに描いてある簡単レシピとかそういうものに近い感覚です。 盛り上がりはないけれどラズウェル先生の人となりとやりたいことは伝わる気がします。 自分で駅弁の再現をしたり幕の内弁当作るのはめちゃくちゃ楽しそう! 牛丼チェーンの食べ比べをしたり、崎陽軒のシウマイ弁当の食べ順のこだわりの話だったり、めちゃくちゃ現代のグルメブロガー的な価値観の漫画でした。 それをラズウェル先生という大御所が楽しんでやっちゃうのがいいよね。 だって現代のグルメブロガーの尊先だし御大じゃないですか、ラズウェル先生。 年末年始暇だしおせちのかわりに幕の内弁当作ろうかなあ
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
酔庵ってすてきなお店ですよね。行きたいかと言われるとうーん、常連さん達がいない時間に行きたいかなあ。 あんな癖強め(とは言えマナーは割とちゃんとしてる…かな?)な常連さん達を適度にもてなし適度にあしらい、季節の美味しい料理を提供してくれるんだからいい店です。爬虫類のペット連れてっても怒らないし、煮汁とか持って帰らせてくれるし、ミカちゃんかわいいし。 常連さん達が癖強めになっちゃうのも、それでいてみんな仲良く呑んでるのも居心地がよくて気が利いているからなんだろうなあ…。 読めば読むほど酔庵に行きたいという感想しか出ません。 酒のほそ道の宗達はいろんなお店で呑んだり家呑みしたり多様な酒の楽しみ方を見せてくれますが こちらはひとつのお店に通う楽しさ、その中で季節を感じたり人間模様を観察したり…そんな楽しみ方を教えてくれます。 酔庵のマスターはラズウェル細木作品に出てくる登場人物の中で(珍しく…いや、唯一かも)人間的に好きです!!
いい女風だけどめんどくさくてなんかチョロくてかすみさんとても可愛い。 呑兵衛だと思われちゃうとか女が1人で居酒屋なんてとか昭和の世界観だ…と思っていたらツイッターとかネットストーカーなんてワードが出てきて高低差ありすぎて耳キーンなった。 でも肉豆腐とか鯖味噌とか美味しそうで日本酒飲みたくなるので好きです。 かすみさんはワカコ酒のワカコさんとは友達になれなそうだなあ
※ネタバレを含むクチコミです。
音楽はApple MusicとSpotify(3ヶ月100円だったので)で聴いてて、もはやCDはおろかダウンロードすらしなくなってしばらく経つ。膨大なライブラリから聴くべき音楽を探すのは至難の業なので、こういうガイドはありがたい。全部を調べた訳ではないけどベスト20選の音源もApple Musicで聴ける。 レコード会社に音源をリクエストしたり、全部発売されてしまうとそれはそれでつまらないとか言ったり、うっかりLPで持ってる音源をCDで買ってしまったり、輸入盤あるあるネタだったり、ジャケット(ケースも)へのこだわりだったり、そういうのがごっそり抜け落ちてしまうサブスクリプションサービスについて、どう思ってるか(どう楽しむか)についても描いてみて欲しいところ。
酒のほそ道の主人公・宗達もなかなかの曲者だけど、こちらの主人公とくらべたらだいぶ人格者。 文句と蘊蓄ばっかりで、ひとこと多くて、ケチで詰めが甘くて……それが等身大のめんどくさいオッサンという感じで癖になります。 ラズウェル先生の知識とめんどくさいオッサンの組み合わせがいいシナジーを生んでいる気がします。ラズウェル先生はめんどくさいけどスマートで紳士なオッサンだと信じてます。そうであってほしい。 庶民的なお魚から高級魚、名前すら知らないお魚もたくさんあって勉強になります。 ちょっとイラッとしながらもしっかり学べるからついつい読んじゃうんだなあ。 そして酒のほそ道を読み返すと宗達のことが好きになれます。宗達は明るくていいヤツです。 あと難読漢字フェチとしては、お魚の漢字をたくさん覚えられるのが嬉しいです。