ブスなんて言わないで
世の中いろんな人がいて、いろんな悩みがある
ブスなんて言わないで とあるアラ子
ゆゆゆ
ゆゆゆ
タイトルと表紙から受ける印象と中身が違った。 「みんな違ってみんないい」のような言葉を言われても「ケッ」と思うようなやさぐれた性格なので、メインテーマのルッキズムが出てきたとき、つまるところ序盤で、この漫画は合わないかもしれないと思った。 「どうせ言うだけ本音は違うんでしょ」 「そういえば儲かる人がいるんでしょ、梨花とか」 そう思いながら読んでいた。 ルッキズムという言葉自体はやっぱり「ケッ」と思ってしまうけど、みんな生きづらいのは嫌よねと言われたら、「誰だって、そうよね」と思う。外見なんてそう簡単に変えられないから特に。 そんなかんじで、漫画自体は考えさせられながらも読むことができた。 ストーリーに触れると、 「絶対にその考え方変えてやるから」 ふたりがそう決意するシーンはとても印象的。 知子は梨花に対する怒りに燃えつつも、梨花の会社へ就職後は、少しずつ変わっていく。 時給1500円のお金の余裕と話し相手は大事。 追記 Amazonから、とあるアラ子先生の他の本だけでなく、絵本の「きみのことがだいすき」を薦められました
わたしはあの子と絶対ちがうの
想像してたよりも友達になれそうな主人公だった
わたしはあの子と絶対ちがうの とあるアラ子
名無し
冬野梅子さんの「普通の人でいいのに!」がバズった時に似ている作品があると話題になったのがこちらです。その時は読んでなかったんですけど急に思い出したので読んでみました。ちゃんと読んでみると全然違うな…。 「普通の人でいいのに!」の主人公はオシャレなサブカルの世界に憧れてるけど現実の自分はただの普通の人だってことが強烈なコンプレックスになっている話ですが、「わたしはあの子と絶対ちがうの」の主人公は定職なし・未婚・アラサーがコンプレックスの本当に普通の人だったんです。サブカルとか興味もないし、それでマウント取ってくる人なんて大嫌いだったんですよ。でも友達に誘われた飲み会で出会ったフリーライターの男の人と付き合い始めてサブカル沼にハマっていくんです…!むしろ逆のタイプなのでは?でも世間っていう大きな尺度で測れば「サブカルチャーに揉まれて承認欲求をこじらせた女」という1つのカテゴリーに入ってしまうのかもしれない…。 身構えて読みましたがサブカルにハマっていく速度とかSNSに翻弄される様子が面白いし、なんとなく憎めない可愛さがあるので友達になりたいなと思えるような主人公でした。ちなみに本屋でもエッセイ漫画の棚に置かれたりしてますが、あとがきには実話を元にしたフィクションだと書いてありました。