子供のころは、大人になったら何でも出来ると思っていた。駅前コンビニの小嶋篤志店長は、同居人のヒロが出ていき、どうしても家に帰れずにいた。「結婚式、絶対来てくれよ」という言葉と共に残された鍵。そんな鍵をある日、ストーカー気質の高校生・辻清隆に奪われてしまい……。
憂鬱な雨の夜、仕事から帰ると自宅の前に美少年が落ちていた――普通のサラリーマン・十希保春樹は、雨に打たれてずぶ濡れになった少年を見かねて、彼を自宅に上げてやることに。少年が何か事情を抱えているのを察しつつも詮索はせず、風呂や食事を与えて眠りについたが、前触れもなく突如唇を重ねられ……!?「春樹サンは今から俺に犯されるんだよ」春樹の体を強引に暴きながらも、人間が嫌いだと言う少年の思惑とは……?
「ごめん果乃(かの)、俺たち身体の相性合わない」半年ぶりにできた彼氏からの一言にショックを隠せず、悶々と歩いていた街頭でたまたま声をかけられたのはスポーツクラブの会員募集。ストレス発散にと思い切って入会してみたはいいものの、担当のインストラクターがまさかの元カレ!? 思わぬ再会から落ち着く間もなく、他の人もいるのに彼の指がナカまでもぐりこんでくる。所構わずHな事をしてくる彼に振り回される日がまた来るなんて…!
私は幼少の頃から「瀬戸山絵画教室」に通っていて、そこの講師・瀬戸山先生に密かに恋い焦がれていた。そんなある日、裸婦のデッサンモデルが来られなくなったことをきっかけに、私は先生のためなら裸にだってなれると、秘めていた想いを告白する。でも先生の返答は「自分で描いた女性の絵しか愛せない」!? じゃあ…私の裸を描いて、その絵を愛してください! その日から、授業が終わった後の誰もいなくなった教室で、ふたりきりのデッサン会が開かれることに。でも先生の要求は裸になるだけじゃなく、オ◯ニーを見せたり、愛撫をされたり、どんどん過激に……。私、どこまで乱れた姿を描かれるの――!?
今をときめく【女装男子】であること以外はごくごく普通のニート陽海(はるみ)。「俺は世界一かわいくて世界一不幸だぁ……」俺が俺であるがゆえに俺という理想女性を抱くことはできず、変態妄想で今日もヌく……。しっかり屋の弟、鳴海(なるみ)の同級生、利一(リーチ)が女装姿の陽海に恋!? 俺様ノンケダメニート陽海が卵のようなハートをかきまわされて…。
「お嬢様、愛ではありません――調教です」禅ノ宮家の令嬢であるつぼみが自らの結婚の知らせを受けた頃、執事・吉志野(よしの)に、とある命が下された。それはつぼみを立派な花嫁にする手伝いだというが……。突然の縁談に、普段と様子が違う吉志野。不安を抱えた夜、つぼみは部屋を訪れた吉志野に突然、褥の上へ押し倒される。幼い頃から知っている彼の知らない顔。頭で理解するよりも先に、体に走る熱と痺れが花を開かせていく。令嬢と執事。二人を結ぶのは主従関係だけか、それとも……
私は尽くしたい。ただ尽くしていたいだけなのに――。千田くんは中身もルックスも良い出来すぎた部下。彼のおかげであっという間に残業が片付き、お礼にご飯でもどう? と尋ねてみたら、「聞こえてましたよ、タイプじゃないって会話」――!? それは私が女子会をしていた時の話。「彼みたいな人はどう?」と友達が千田くんの名前を挙げたけど、ちょっと頼りない男性に尽くしたい私には、あまりピンと来なくて…好き勝手言ってしまった申し訳なさに私が戸惑っていると、あの真面目な千田くんが押し倒してきて…!「先輩の奉仕癖、俺がしつけ直してあげます」
「僕をおいていかないで……」声楽科の音大生・栗栖大輝は歌の練習中、誰もいないはずのスタジオで謎のピアノを耳にする。この伴奏、完璧だ……! 探し当てた隠し部屋でピアノを弾いていたのは、肌も髪も真っ白な美しい青年「ユウ」だった。誰も知らないその部屋で、二人だけのレッスンが始まる。しかしずっとそこに閉じ込められているユウには、哀しい秘密があった。ある日大輝が部屋を訪れると、ユウが倒れていて――