シェカネアとサカナヤ
魚を売りに行ったところ、勇者シェカネアと勘違いされた魚屋のズック。 飲んで食って良い気持ちになって王様の手に落ち、勇者として旅立つことに。 読み直して、やっぱり牧野先生の漫画はおもしろいなあと思いました。 復刊版おまけ漫画で、ギャグ王の始まりや、ドラクエ4コマ漫画劇場の漫画家さんたちがどうやって集められたのか知ることができて、ちょっとオトクな気分です。 ちなみに、もともと読んでいた方は試し読みもできないので、読み直した復刊版のほうにレビューしました。 Kindle Unlimitedだと、復刊版を無料で最初から最後まで読めます。 90年代後半のテンションをぜひ、ご体感ください。 それから、読み直したために、「ねったーい…うりん♫」が頭から消えなかったことを思い出しました。 うりん♪
少年時代、ドラクエ4コマが好きだった私にとって、その作家さんたちがオリジナルを描いていた「ギャグ王」というマンガは宝物みたいな雑誌でした。
(残念ながら雑誌自体、短命に終わったのですが・・)
ドラクエ4コマの中でも、牧野博幸という漫画家はグンを抜いて面白かったので、そのオリジナルである本作も大好きでした。
カルト的な人気で絶版されたギャグ王版の単行本が高値取引されており、そこから見事復巻されたと記憶してます。
(なぜか、仙台のブックオフで4巻4000円くらいで全巻買った思い出がある。)
ギャグのセンスというか、笑いのツボが同じなのか、とにかく読んでて面白い。
会話の流れや、セリフのチョイスが的確なんだと思う。
ただ、あらためて読み返してみると、長編のストーリー向き(しかも、後半にかけてやたらとシリアスな展開になるので、そのジャンル向き)の漫画家ではないのかなと感じる部分もあります。
子どもの頃は感じなかったのですが、場当たり的な展開や後出しの設定が出てきて「?」ってなる部分が、本作には多い。
ストーリー漫画がうまい人は4コマもうまいと聞いたことがありますが、逆もまた然り、というわけではないのかな?
それでも、瞬間最大風速のギャグは顕在なので牧野博幸という漫画家の価値が損なわれることはないし、むしろドラクエ4コマなどで作家のファンになった人にとってのファンアイテムとして一度読んでみてほしいと思います。