自分が生まれるよりも前に亡くなった父が描いた母の絵が飾られている美術館に数時間かけて自転車で見に来た少年。よほどその絵が見たくてやってきたかと思いきや、目的はその絵をボロボロに壊すこと。しかしそれはできなかった、なぜならその絵を「美しい」と思ったから。
何を美しいと感じるかは人それぞれで、定義なんて無いもののような気がするけど、美術館スタッフの灯台守さんが言うその定義というものがハッとするもので、ある意味自己肯定感が上がるというか、確かに救われるときもあるだろうなと思いました。今後、美術館に行ったり芸術に触れるようなときにまた思い出したい言葉です。

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味噌汁の味

味噌汁の味

不本意な仕事を終え、飲みすぎて終電を逃した金曜の夜。 伊藤と同僚の松崎の二人は雪の中、家まで歩きで帰ることに。 その道中で松崎が不意に話し出したのは出汁の入っていない味噌汁を作ってくれた元彼と、きっと幸せだったはずの日々でー。 話題沸騰の新鋭が贈る、大丈夫に生きる私たちの物語。

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