設定の後出しが、おもしろさを増す不思議な作品
最初のページで主人公が幽霊だと書かれていてびっくりして、上のコマに目がいったら、主人公の首が不可思議な方向に曲がっているように見えて、「うわ、幽霊だ!」とびっくりしてしまった。 その後も「◯◯タイプの幽霊」とあれば、その前にあったシーンを思い出して、「いいのか、君いいのか、大丈夫なのか」と思春期の少年の心を心配したり、よくわからない周囲の積極さにハラハラしたり、その後の展開に笑えたり。 後出しされる情報に合わせて、ガラッと周りの流れも変わってしまうのも、おもしろい。 後出しされる情報は作品の世界では皆が受け入れている常識のようだから、書かれていないけど主人公は「生きていたときのことをすべて覚えていないタイプの幽霊」でもあったってことだよな。 自分でも何を書いているのか、よくわからなくなってきた。 奇想天外なギャグ漫画としてのテンションを維持しつつ、ピュアなラブコメも並行して進んでおり、なにか高度なものを見てしまったようで、混乱する不思議な読切だった。
ジャンル的には何て言うんだろこれ…後だしギャグ??いい話で本当によかったし、杏子ちゃんは可愛い。優勝。
主人公の焦り顔も大変よい。温かい目やめてやれ…と思いました。けど主人公は凹まないし、周りも優しいし事故死したはずなのになんかずっとハイテンションで明るい。「キャッシュレスなあだ名に迅速に対応してくれたね!」が個人的に1番好きなセリフです。これ続くんかな!?(ラストのコマ……!)