MAGIC漫画賞2023年 準大賞受賞作。

あらすじ：平凡な会社員の俺は頭が本になったり頭上から麺が降ってきたり、周りの人がみんな消えたりしちゃった。ああ、これからどうなる！？

不条理系のまま行くかと思ったら割とおとなしく前向きな教訓系の終わり方な点も含めて、いろいろと手探りの感覚で描いているなー、と。
面白いか面白くないかで言えばしょうじきそこまで面白くはない。

最近の漫画にありがちなのは、小ネタや伏線の散りばめられたあざとさだが、そういう作りの自意識が滲んでくるようなところがないのは読んでいて嫌いじゃない。ただ今のままだと星の子ポロン（知らない人はググってみてね）かよとツッコミたくなる終わり方含め、全体にあまりにも素朴すぎるので、ここになにか売りが欲しいところかなあ。

なにかありそうだな、と思わさせる将来性で賞を取ったと推測するが、それは果たして吉と出るか、凶と出るか？

濃いラーメンのあとに飲む健康茶みたいな漫画だった。