家族の形とは。
しっかりした小学生の勇飛くん、とても可愛いものが大好きな極道蒼井さんの関わりを面白く可愛く描かれている作品です。 題材としては‟家族”で、でも血のつながりなんて関係ないのかも?と思えるような話でした。 人は 家族=血の繋がっている人、小学生の男の子=やんちゃで可愛げがあるような子でいるべき、成人男性=たくましくかっこよく、 という昔ながらのイメージを持っている人が多いのでは?と思いますが、この作品は多様性をとても尊重している素晴らしい作品です。 縛られがちな考えを、固定概念を変えようとしてくれる作品で、そういった人にはそのままでいいんだよと教えてくれているような気がして、心暖かくなりました。 そしてどんな形の家族があってもいいという隠れメッセージも見えてくるので、自分の中の世界観が変わるいいきっかけのお話だと思いました。
床が抜けてしまうようなボロアパートの住人は、多様性の塊らしい。
「仁義なきおじさん」が、本当に仁義なき世界の人だとは。
「僕」は第一話の序盤から、10才児とは思えない大人っぷりと好青年っぷり。
「僕」の伯父さんは帰ってきたらとてもにぎやかだし、展開が一段落したらアパートの他の住人も、おじさんの禁断の部屋に足を踏み入れてく。
この漫画はアットホームでコメディなのに、ちょっと考えさせられる。
「コタローは一人暮らし」と似ているかなと思ったけど、ちょっと違う。
仁義なきおじさんパワーだろうか。
個性豊かないろいろな人が出てくるけど、もう10年したら、彼らの悩ましいバックグラウンドは過去の悩みになっているといいなあ。