連載50周年。21世紀にこそ読みたい漫画『21エモン』は、未来世界に日常生活を持ち込むという、SF的逆転の発想で描かれた代表作のひとつです。1968年に『少年サンデー』で連載開始。今年は連載50周年にあたります。その後、1981年に劇場版アニメ化。1991年にはテレビアニメ化を果たし、1992年には二度目の劇場版アニメ化がなされるなど、幅広い世代に人気者として愛され続けてきました。おんぼろホテル「つづれ屋」の跡取りで宇宙に憧れる少年・21エモンと、テレポーテーション能力を持つ絶対生物・モンガー、イモ掘りに執念を燃やすアクの強いロボット・ゴンスケなど、豊かなキャラクター性も魅力です。藤子・F・不二雄お得意のSFセンスで根強いファンを持つ永遠の傑作を、『藤子・F・不二雄大全集』からの最新製版でお届けします。<1巻の見どころ> 宇宙への夢を心に抱きながら、老舗ホテルの跡継ぎとしての仕事に奮闘するエモン。ある日、ホテル代代わりに置いて行かれた絶対生物・モンガーとの出会いから、宇宙パイロットへのあこがれはます抑えがたくなっていく…。
価値観が逆転している世界線の漫画
『ミノタウロスの皿』とか、『流血鬼』とか、『21エモン』なども含めて既存の価値観を揺さぶってくれる藤子・F・不二雄さんの作品は最高ですよね。
メジャー所ですが男女の役割が逆転した『大奥』、愛が猥雑で禁忌のものとされる『きみを死なせないための物語』などは近年の漫画史に残る傑作として多くの人に読んで欲しいです。
その名の通り悲劇が排除された社会を描く『ゴーダ哲学堂悲劇排除システム』なども、藤子・F・不二雄さんの短編好きの方には強くお薦めできます。
ゴーダ哲学堂
きみを死なせないための物語
大奥
21エモン
藤子・F・不二雄