登場人物は個性豊かな4人のソシャゲプレイヤー。それぞれ推しキャラがカブっているいわゆる「同担」メンバーで、SNSで牽制し合ったりする質感がリアル。今回のイベントもギスギスしながらランクでしのぎを削っている…のだが唯一違うのはあと数時間で隕石が首都圏に落下するらしいということ。この女たち、すべての終わりを前にして最優先事項として推しのためにイベントを走っているのだ。
死を前にしてそれでもやりたいことをやるというのが生きるということ、みたいな大きなメッセージもあるのかもしれないけど、みんないつものように好きなことにのめりこんで、そこで繋がった人たちと過ごしているのがなんだか尊い。
終末を経て、少しだけ世界がよくなったように見えるというオチも美しかったです。
日本滅亡!?なんて関係ねぇ!推しへの愛だけは誰にも譲れない、 「同担拒否」ガールズたちの終末コメディ!(ヤングキングBULL2023年3月号)