日本滅亡!?なんて関係ねぇ!推しへの愛だけは誰にも譲れない、 「同担拒否」ガールズたちの終末コメディ!(ヤングキングBULL2023年3月号)
【第5回トーチ漫画賞〈大賞〉受賞作】エアコン組立工場で働く川上綾は、小説家志望。 繰り返される単調な日々の中、月に一度、文芸サークルの集いを楽しみにしている。 しかしある事態をきっかけに、信じていた日常は崩壊する。 「”創作”なんかから卒業するきっかけを 本当はいつも探していたんだ」 逃れられない創作の呪縛、 この苦しみが誰かの喜びに変わる時まで――。
『スクールバック』の小野寺こころが描く衝撃作!! 高校1年生の夏、人生で初めて告白されたはるか。いじめから助けてくれたこともあり、そのまま流れで付き合うことになり…。
登場人物は個性豊かな4人のソシャゲプレイヤー。それぞれ推しキャラがカブっているいわゆる「同担」メンバーで、SNSで牽制し合ったりする質感がリアル。今回のイベントもギスギスしながらランクでしのぎを削っている…のだが唯一違うのはあと数時間で隕石が首都圏に落下するらしいということ。この女たち、すべての終わりを前にして最優先事項として推しのためにイベントを走っているのだ。 死を前にしてそれでもやりたいことをやるというのが生きるということ、みたいな大きなメッセージもあるのかもしれないけど、みんないつものように好きなことにのめりこんで、そこで繋がった人たちと過ごしているのがなんだか尊い。 終末を経て、少しだけ世界がよくなったように見えるというオチも美しかったです。