皆、頑張って生きている。
亡くなった奥さんと旦那さんが二人で経営していた天国堂喫茶店での人間模様を描いた作品でした。 人生経験積んで年齢を重ねると、発する言葉にも重みと深みがあって説得力もある。 一生懸命って大変だけど、この漫画読むとそれも悪くないかもなぁと思える。 何よりも本音で話せる人、場所があることはとても幸せなことだなと思う。しかし果たして本音で話すってあるのか。。? 本音で話すこと(ぶつかり合うこともなのかな)は人を癒すって言葉には、ハッとさせられました。 それも全て、根底に愛があってこそなのかな。
本音は言い辛い。多分、皆思っていることなんじゃないでしょうか。容姿に関することや、自分の感情に関すること。勿論、相手を気遣って言えないこともありますし、大きなお世話だよと思うこともあるでしょう。
現代に生きていて、人間関係がストレスになることは多々あります。それは、自分が言いたいことを言えないストレスであったり、逆に言ってしまったことで生じる軋轢も原因だったりします。
本作では、亡くなった妻が存在する、思わず本音が漏れてしまう喫茶店が舞台となります。
口下手なマスターは、生前妻にもっと「愛している」と言えば良かったと後悔します。そして、登場人物は皆同様に本音を言えなかった悔やんでいたり、傷になっています。
もしあなたに大切な人がいて、言えずにいることがあれば、少しだけ背中を押してくれるかもしれない。読み終えて、ふとそんなことを考えたりもしました。