たまにマコちゃんみたいになるよね
幸せになりたいから結婚したいけど結婚したら幸せになれるのかわからず果たして私は結婚したいのだろうかと悩み出すみたいな
連続フラれ記録 世界記録更新間近!!? 「がんばれマコ」「共感した」新・恋愛漫画として大反響!! 稀代のフラれ女子・マコちゃんが運命の王子様を探す旅!! 人生初の痔になり通院中のマコちゃんは、「働きたくない」が口癖の26歳・独身――。母親に囚われの身のナチュラルヤリチン・ただしをはじめ、数々の男と恋愛をしては、男性不信に陥る「恋の蟻地獄スパイラル」の中、マコちゃんは本気で運命の王子様を探す!!
2巻が出たときにこの漫画の存在を知って読んでみた。連載じたいはかなり前に終わってたのに2巻だけ出てなかったみたいですね。
いわゆる「こじらせ女子」的な子が主人公の話と言ってしまっていいと思うんですけど、その一言では片付けられない奥深さがあります。基本的にいつも自分がやることなすこと上手くいかなくて自己肯定感が低いマコちゃん。その心の穴をいつも男で埋めようとするのは全く共感できないですけど、この漫画の面白さは共感できるかできないかではないのかなと読んでくうちに感じてきました。あらすじにあるように、まさに彼女の"旅"を記録したドキュメンタリーです。
自分の幸せってなんなのかを模索する話ってたくさんありますけど、マコちゃんのそれは頭で考えるよりも先に口や体が出てしまう感じで、常に体当たりなのがすごいんです。深く考えず飛び込むから失敗する。その様子にイラッとしないといったら嘘になりますけど、そういうやり方でしか得られないものってあるし、それをマコちゃんが体を張って証明してくれるのが気持ちいいです。というか本人は失敗失敗いうけど、こっちからしたら常人には出来ないことをいくつも成してるように見えます。なのにいつも軸がブレブレ。そこも人間らしくていい。
2巻の終わりの方にマコちゃんがお母さんに突っ走って失敗することを指摘されて「突っ走らないとチャンスが逃げちゃうことだってあるもん」と反論するところすごく刺さりました。マコちゃんだからこそ言えるセリフだなあと。
この漫画が世間にどんなふうに評価されてるのか知りませんが、2巻が出たことによって多くの人に読まれてほしい一作です。