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新卒で入った会社の人間関係に悩み、ある日「たった一杯だけ」と出勤前に手を出したカルーアミルク。その一杯から、地獄が始まった……。「ダメだ」とわかっていながらも、お酒を飲んでの出勤が常習化し、転がり落ちるように依存症の沼にハマっていく著者の体験とそこから努力をして這い上がっていく様を描いた手に汗握るコミックエッセイ。アルコール依存症と聞いて一般的にイメージされるのは、大量飲酒、悪化していく肝臓の数値、黄色くむくんだ顔…。けれど本作の著者・かどなしまるさんはむしろ酒には弱く、酒量のリミットはストロングゼロ(350ml缶)たったの3本だけ。アルコール依存症は酒量ではないという衝撃の事実と共に、誰でも陥る可能性のある依存症の怖さとそこから自力で這い上がっていく自己再生のストーリーを描く。
恐ろしい。何が恐ろしいって、わからんでもないから恐ろしいんです。
お酒は好きだけど、仕事や用事の前に飲むことは絶対ないし、飲まないと不安で眠れないなんてこともないです。
でも気持ちはわからんでもないんですよね。
日々健康に過ごしている自分も、何かのきっかけでアルコール依存症になってしまうことはあるかもしれません。
作者のかどなしまるさんは、会社に行くのが嫌すぎて出勤前に飲酒したのをきっかけにアルコール依存が加速していきます。
双子の妹と同居することになり、寂しさが解消され改善されるかと思いましたが……お酒がきっかけで関係が拗れていきます。
自分自身と向き合って、いいところも悪いところも受け入れること。誰かに話を聞いてもらうこと。お酒以外の楽しみを見つけること。
改善方法は誰もが思いつくことだし、心身ともに健康であればそんなに難しいことではないと思います。
自己評価が下がりきっていて、不安で不安で仕方なくて、外に出るなんて持てない、そんなときに自分自身と向き合うなんて相当大変なはず。
お酒に逃げるのは簡単だけど、お酒から逃げるのは至難の技です。
自分はまだ大丈夫なんて絶対思っちゃいけないですね。
楽しいことと自分自身を見失わないように生きていたいものです。