タツキ先生の読切で一番好き
「世界を滅ぼす悪魔の子」という予言の元に生まれてきた妹・ユタと、ナユタをなんとかして守ろうとする兄・ケンジの物語。 予言通り人の心を持たず、残酷で、理解不能な言葉を操るナユタの姿が不気味で最高。そして暮らしぶりは日本っぽいのに魔法が存在している奇妙な世界観がたまらない。3ページめの裏路地に置かれたシルバーカーの生活感がすごく好き。 ファイアパンチと同じく厳しい立場で生きる兄妹の話だけど、こちらは救いがある終わり方でホッとした。 後半、人の言葉を話せないユタちゃんから最高のセリフが飛び出すので読んで確かめてください。 https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156674241158
お兄ちゃんがナユタに向き合って叱ったシーン。
うちで昔飼っていた犬がある時期から急に無駄吠えがひどくなったのに、構うと余計ひどくなると思い込んで放置していた。けどある日、家族が犬としっかり目を合わせて「ダメ!」と言ったら、そこからピタッと無駄吠えをしなくなった。
何を考えてるのか、言葉が通じてるのかわからない相手はある意味こわい。けどしっかり向き合って少し強くても思いを伝えようとすれば意外と上手くいくし、信頼も築けるんだなと学んだ。
ということを思い出した。