内館牧子さん原作の小説をコミカライズしたものです。NHKでもドラマ化されていて、オシャレで若々しい78歳の主人公を三田佳子さんが演じられたそうです。やっぱり内館さんの人物描写に魅力があるからなのか、主人公のハナさんの人間臭さが嘘っぽくなくてとても面白かったです。作画を担当されたくさか里樹先生の絵柄もピッタリで、すごくいいコラボだったと思います。
「終活」というか、人生100年時代になった現代の「老い方」について学ぶべきところがたくさんありました。読んでいると「年を取れば内面が老成するなんて綺麗ごと、老いるからこそ外見を磨くべき!」という主張に、ものすごく説得力があるんです。それって若返りたいという気持ちではなくて、どうせすぐ死ぬんだから…って自暴自棄にならない為の手段なんですね。でもこれって高齢者だけの話じゃない気がします。誰だって老いてる訳だから…。
主人公のハナさんは同窓会でも一人だけ浮いちゃうくらいオシャレで若々しいですが、特にお金持ちという訳でもないんです。下町の酒屋さんを夫婦で営んできた苦労人なんです。読んだら共感する人がたくさんいるんじゃないかなと思いました。
優しい夫と孫や子に囲まれ、もっさりした嫁の存在以外は特に不満もなく、幸せに暮らし、自分磨きに余念がない78歳の忍ハナ。そんなハナを突然奈落の底に突き落とす衝撃の事実が……。傘寿間近にして若くオシャレなハナの波乱に満ちた「終活」ストーリー、ここに開幕──!!!
優しい夫と孫や子に囲まれ、もっさりした嫁の存在以外は特に不満もなく、幸せに暮らし、自分磨きに余念がない78歳の忍ハナ。そんなハナを突然奈落の底に突き落とす衝撃の事実が……。傘寿間近にして若くオシャレなハナの波乱に満ちた「終活」ストーリー、ここに開幕──!!!