ドラクエ漫画の巨頭
※ネタバレを含むクチコミです。
ガンガン創刊号から連載開始し、ガンガン創成期を担った
作品の一つ。
この作品の特徴は原作のロト伝説をベースに設定を
膨らまして制作しているところ。
勇者ロトの仲間だった三人、戦士・武闘家・賢者の子孫を
三人の『ケンオウ』(剣・拳・賢から来ている)とするなど
ネーミングのセンスが抜群だし、
主人公、アルスのライバルとなるジャガンを
ロトの血を引きながら魔物側へと引き込まれた
もう一人の勇者としている所も面白い。
そして、勇者アルスの成長を描いたストーリーも良い。
憧れやカッコいいから勇者に『なりたい』のではなく、
あくまで血筋、宿命から勇者を『やるしかない』というのが
重くて、ストイックで、ドラマチックである。
この辺りのストーリーの暗さ、渋さがイマイチメジャーに
成り切れなかった理由かも知れないが……。
あの頃の熱き想いが甦る!!カラー原稿の完全再現に、描き下ろしを多数収録!また未掲載の原稿を収録し、豪華特典を多数満載したファン待望の「完全版」堂々発売!!