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SD村の住人、ダブルゼータくんはちょっとおっとりした男の子、物静かなサイコガンダムお父さんとアクシズみたいなマンションに住んでいます。仲良しのアッシマーくんはヘンなメカを作っては大失敗、幼なじみのゼータちゃんは、お花が大好きなカワイイ女の子です。村ではヘンな生き物が現れたり、突然の来訪者で様々な事件が起こりますが、孤高の人マラサイさんの助言やみんなの助けで乗り越え、ダブルゼータくんも少しずつ成長していきます。ある日、SD(スーパーデフォルメ)である自分たちが変形しても、ナゼかっこ悪いのか疑問に思ったダブルゼータくん。お父さん始めみんなに聞いて回りますが、確かにみんなの変形はかっこ悪い。ゼータちゃんだけは「お洋服が破けるのでイヤ」だと答えますが…。ほか1ページ読み切り形式の短編連作と中編で物語が進みます。
今は無き「B-CLUB」で読んだのが、この作品を知る最初のきっかけでした(小学4、5年くらいだったと思います)。読み始めた頃はもう既にサンデーあたりは読んでいて、当時のメインストリートの漫画からは多分外れていました(ZZの放送は既に終わっていましたし、アニパロというのは一部のギャグ以外では恐らく週刊少年誌にはあまりなかったも思います)。
この作品について説明する時、「SDガンダムでぼのぼのみたいなことやってるマンガ」と言っているのですが、多分ぼのぼのから毒やシュールさを抜いたらこうなるだろうとも思っています。
心優しい少年が、豊かな村で過ごす日常は、読む人間を穏やかな気持ちにさせてくれます。
ガンダムを好きな人も、全く知らない人も。宇宙世紀の知識がなくても楽しめる稀有な作品であり、喧騒を忘れさせてくれるマンガです。