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ごくフツーの女子高校生・北山葉月は花屋でのバイト中、防大に通う優しくて凛々しい高宮 凌に一目惚れ! でも恋愛経験ゼロなせいか、防大の制服がカッコ良すぎるせいか、自分は“制服フェチ”だと勘違い(半分正解)して…!? 日本一厳しいといわれる、未来の幹部自衛官が通う「防衛大学校」。人前で手をつなぐのはもちろんのこと、相合い傘NGなど防大男子との恋には「特殊」なハードルがいっぱい! 超ピュアな葉月と凌の恋の行方は…!? 少女漫画界初! 防大男子(&その制服)にキュンする、ピュアかわ初恋ストーリー第1巻! 【収録作】ベツフレプチ(分冊版)1~5巻を収録。☆合冊版限定☆ 防大トリビア満載! 著者渾身の防大解説おまけ漫画「防大入門セミナー」1~6を収録!!
コミックDAYSでなんとなく別フレを読んでたときに見つけた新連載がこの『花と紺青』。少女漫画には珍しい防衛大ものだ〜と、とりあえず目を通してみたら…もうすごかった…! まるでお手本のような純愛で汚れきった心がみるみる浄化されました。
主人公はみつあみが似合う女子高生・葉月。花屋でバイトしているときに、店長の弟だという防衛大学校の学生・高宮が店を訪れたことで2人の物語が始まるのですが、も〜〜〜葉月も高宮さんもめっちゃいい子で! ホントたまらないんですよ…!
店長に用事があって来たはずの高宮さんは、葉月とお喋りだけして帰ってしまう。そしてその後も度々、店長が居ないときに訪れては話をするんですね。
素直で表情豊かな葉月と、それを見て思わず笑顔になってしまう高宮さん…!
無自覚に高宮さんが好きであわあわしてしまう葉月と、全く動揺を見せずに微笑んでいる高宮さん……!!
も〜〜!! この2人あまりにも尊すぎる…尊し…尊死…。
葉月が擦れてない素直で優しい子で、高宮さんが厳しい規律を遵守する防大生なので、まるで大正時代か? というような超ピュアなやりとりを見ることができ、読んでてどうにかなってしまいそうになります。
そして「防大生は傘を差してはいけない」という規律を利用して相合い傘する話はマジで天才なんじゃないかなと思いました。
しかもその後の話もホント天才で…!
パンフだけもらい防大から出るバスに乗る葉月と、それを走って追いかける高宮さん。窓越しに見て「会えた…!」と喜ぶ葉月。
何時代の人だよ…!!! っていうピュアすぎるやり取りなんですけど、それがこの爽やかな2人には似合ってしまうんですよね。
またテーマとなっている防衛大学校について。一般人である葉月が高宮さんを通じて、少し離れた場所からその存在を知っていく…という構図がすごく自然で物語に入りやすくて、とても読んでいて心地良い。これは少女漫画だからこそできる描き方だなと思います。
さらに、本編の幕間には防大の規則について補足もしっかりあって、ただ「萌え」の記号や属性として利用しているわけでは決してなく、きちんと敬意を持って描いているのが伝わってくるのも好きです。
とにかく、「お互い気になってるけどまだ付き合ってない」という、恋愛の一番美味しいところがこれでもかと描かれているので、恋愛漫画で癒やされたい人にぜひ手に取ってほしいです…!!
https://comic.pixiv.net/works/6472