火口に身を投げるほどの覚悟
婚約者として教育を受け、いざ結婚となった時 わがままな妹に王子を搔っ攫われてしまったエリアナ。 傷心で「竜の花嫁」となり、マグナの中に飛び込む・・。 しかし待っていたのは、人型になれるイケメンの龍 グリード。 竜と人との違いや精霊や他の龍も出てきて 国と戦って、グリードさんが参戦したらあっさり勝っちゃう。 二人の恋愛の進行は遅いですがそれはそれでまったり楽しめます。 生贄のハズが、しっかり愛されて幸せになる異種間ラブストーリー。
地道な努力を重ねて王太子の婚約者の座を手に入れた途端、妹のワガママによりその婚約を破棄されてしまった公爵令嬢エリアナ。傷心のまま”竜の花嫁”に立候補し、名誉ある生贄として煮え滾るマグマに身を投げたはずなのに、気づけばなぜかヨダレまみれで火口に倒れており……!? 「そのしきたりとやらに則って、お前を娶ることにしよう!」触れるものすべてを腐らせる強欲の竜グリードと、世間知らずの超お嬢様エリアナの、波乱の主従(?)生活が幕を開ける!
妹に婚約者を横取りされた貴族の令嬢が半ギレ状態でドラゴンの生贄になりにいったところ気に入られたのでお嫁さんになったろうやん!ついでに世俗の関係を断って新生活始めたろうやん!となる物語。広告でよく出るようになってきて絵もキレイなので読んでみました。
主人公エリアナは『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』みたいに片っ端からアベンジするわけではなく、婚約破棄の元凶である父親、妹、元婚約者の王子にも説諭の場を設けようとしていて話通じるタイプでした。
と同時に、その敵キャラ連中のインパクトはちょっと弱いかなとも…。今のところただ意地悪なだけでどうしてエリアナを排除しようとしてたのか正直ピンときませんでした。もっと邪悪じゃないと倒し甲斐が無いなというのが少し気がかり。
とはいえ主題はエリアナと伝説の竜グリード(※イケメンに変身できる)とのイチャコラ異種族愛だと思うので些細な問題でしょうか。
2巻からは国取り要素も入ってきてこのままふたりが理想国家を建国する流れになるんじゃないかな。敵国を一瞬で制圧したのはちょっと笑っちゃいましたけど。
竜、7匹居るらしいので全員でエリアナを取り合ったりしたら面白そうとか思ってます。7匹勢揃いするんだろうか?
あと巻末のおまけマンガが面白かった!ここのクオリティが高いのも読む楽しみになるので嬉しいです。