嫌な女討伐漫画じゃ終わらない
まだまだ序盤ではありますが面白すぎ!! 昨今の嫌な女討伐漫画で終わらず、推理要素ミステリ要素もある作品です。 真っ先に槍玉にあげられるイーちゃんがただのゆるふわ不倫女じゃないところも素晴らしい…!! 昨今広告でかなりネタバレする漫画が多いですが、アレちゃんとしてますね…。 イーちゃんが一旦やり込められるところは、この作品におけるイントロダクション。でもイントロの時点で十分面白い!! ここからもっと盛り上がるぞって思ったらもうワクワクしかないです。よくできている…! 顔だけいいゆるふわ女とそいつにつけ込むクソ男をやっつけてめでたしめでたしの漫画は多いですが、そこを皮切りに本物の膿を出そうとするこの作品は素晴らしいです。日曜劇場とかでやってもいいレベルです。
社内探偵の広告て見たことある人多いと思うけど、この女性向けゴシップ漫画っぽい広告からは想像がつかないほど硬派な社内人事漫画で驚いた。メチャクチャ面白いぞこれ…! なんならモーニングとかで載ってておかしくない。
この漫画はなんというか「会社漫画」という感じ。
「お仕事漫画」と聞くと、若い主人公が失敗しながら成長していくキラキラした話を想像してしまうが、そうじゃなくて従来的な会社組織内部の人間模様を描いた人間ドラマという感じ。
この漫画がただのゴシップ漫画じゃない、深い洞察がある作品だなと感心したのが1話。
この漫画の鍵となるのが、可愛くて仕事のできない男に媚びる若い女の子・飯田なのだが、1話で人事部の若い男の子・町上がこの子のことを「女子に嫌われてそう」と評する。
実際のところ、ハチャメチャに女性陣からは嫌われているのだが、特に具体例も挙げずにそう発言した町上に対し、先輩の久我は、「女性が可愛い女の子をやっかみ嫌うというのはあなたの思い込みだ」と指摘する。
「決めつけや想像ではなく、社員の実態をきちんと見ることが人事の仕事である」と、最初にこの漫画のテーマである「社内探偵(=人事部)」の行動原理がハッキリと提示されるところが素晴らしい。
この言葉通り、物語ではその後飯田の実際の言動を1つ1つ積み上げていき追い詰めていく。そしてその過程で、どうやら彼女は何も考えていないお花畑女ではなく、何か信念のような強い意志を持った上で行動しているらしいとわかってきて、そこがまた面白い。マジで一体何なんだお前は…!
単話で全部買うと1000円以上するけどその価値はある。
単行本で何冊分のストーリーになるのか不明だが、コミックスが出るまで単話で買い続けたい。
(↓よく見る広告)