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つげ忠男さんの作品は前から興味があったけれど、読むのは初めてでした。主人公は、小説家で、家族はジーンズショップを経営しています。主人公は、稼ぎの少ない冴えないおじさんとして描かれていますが、作者自身もジーンズショップを経営していたというので、自身を投影した主人公なのでしょうか。
そんな主人公が、趣味の川釣りがこうじて、おんぼろの小さな舟を買うのですが、家族はちょっと呆れ気味。それでも自分で舟を改造して屋根などを作り、昔の日本にいた、舟に住む人々のような暮らしを思い浮かべながら、週のうち何日か楽しむようになります。
そこで、漁師などいろいろな人と関わるのですが、川を流れてくる人間ではない何かと遭遇したりして、ちょっと不気味でもあります。設定は現代なのですが、浮世離れした世界に引き込まれていくような感覚があります。
作者の兄である、つげ義春の作品が好きな方にもおすすめです。
ジーンズショップの経営者であり、売れない小説家の津田健太は、釣りに魅入られ、漁師から8万円でボロ舟を購入。店を息子に任せ、ボロ舟を改造してその舟に棲めるようにした。そして、船から釣る魚の大きさと種類に感動する。船からの釣りを楽しみながら、健太は昭和30年以前、舟を家代わりにしていた舟上生活の人々を思い出し…。
ジーンズショップの経営者であり、売れない小説家の津田健太は、釣りに魅入られ、漁師から8万円でボロ舟を購入。店を息子に任せ、ボロ舟を改造してその舟に棲めるようにした。そして、船から釣る魚の大きさと種類に感動する。船からの釣りを楽しみながら、健太は昭和30年以前、舟を家代わりにしていた舟上生活の人々を思い出し…。