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警察官っていうのは、なにかあったら
「警察官ともあろうものが」と糾弾される。
一般的な職業に比べ、ストレスの溜まり方が強い
大変な職業らしい。
なのでこのマンガは、警察内部ではホントに
こんな低レベルな揉め事が、ストレス解消策として
実際に頻発しているのかもしれないと
思ってしまうリアリティはある。
だからといってストレス解消をパワハラ的、モラハラ的な
理不尽な手段で行使し発散しても良い、とはならないわけで、
そこに悲哀が生じてしまう。
このマンガは、そこからさらに一捻りして、
そういった警察内部の揉め事や問題点を
野宮警部補が論理的でいて、ときに詐欺的だったりする手法で、
小悪党を成敗するという痛快ギャグ漫画に仕立てている。
しかし野宮警部補は、けして正義感や道徳観から
巨悪を正そうとは思っていない。
倫理観で行動をしていない。
子供じみた感情や気分、過去の恨みからの私憤で行動している。
「野宮警部補は許さない!」の、許さない、は
けして正義感や公的な憤慨からの「許さない」ではなく、
個人的な好き嫌いや恨みが原動力になっている
「許さない」だと思う。
そこには実は「正義」はない。
だが、だからこそ、薄っぺらい正義感や
実は現実的でない勧善懲悪話よりも
独特な価値感やリアリティによる
爆笑ギャグを感じてしまって面白かった。
本部勤務を夢見る女性警察職員・橋本檸美。憧れの警務部への転属となったのだが、配属されたのは、警務部特別対応室、通称“トクタイ”だった。業務内容は警察内の細かい不祥事やトラブルを解決、未然に防ぐという聞くだに地味なもの。思い描いた警務部との違いに困惑する檸美。その上、指導員は問題のありそうな人物で…!?
本部勤務を夢見る女性警察職員・橋本檸美。憧れの警務部への転属となったのだが、配属されたのは、警務部特別対応室、通称“トクタイ”だった。業務内容は警察内の細かい不祥事やトラブルを解決、未然に防ぐという聞くだに地味なもの。思い描いた警務部との違いに困惑する檸美。その上、指導員は問題のありそうな人物で…!?