
1話がどえりゃい良かったです。1話の「あなたと もう1度」のページで単行本購入を決定済みです。
コミックキューン連載作品でニコニコ漫画やコミックウォーカーでも遅れて読めます。
美少女魔王と流れで結婚してイチャイチャ同居。近年良くある設定ですね。しかし魔王が可愛いし話の流れも良い感じなので終始楽しく読めます。
人も物もいつか滅びる。残らず全部滅びる。だからこそ滅ぶまいとする。日常が美しい。
未来が無限でなくとも、ゆるやかに滅びを先延ばしにしているだけだとしても、今この時に小さな大切な意味がある。
書いてて混乱してきましたが美少女魔王とエクストリームホロビタリティカオスDXを感じたりしてイチャコラする漫画です。オススメです。
この漫画の見所は●熊本県漫画●運転好きのかわいい上司を愛でる●難しい道を楽しむ、などが挙げられます。私は熊本も、車も詳しくないのですが、「難しい道」の描き方に面白さを感じました。
例えば、坂道やカーブを「写真」で表現するのは、意外と難しいです。自分で撮った写真を人に見せても「それで?」と言われて終わってしまいます。面白い部分を、端的に表現できないのです。
私はこれは、写真という、縦横比が固定のメディアの限界なのかも、と思っています。強調したい部分以外が入り込み過ぎるので、主題のぼやけた写真になるのです。
そこでこの「漫画」作品の表現を見てみると、特徴的なのは、コマの縦横比が極端なことです。
例えばヘアピンカーブは、見開き四分の三を横長に三分割して、うねりの面白さをコマいっぱいに見せ、それ以外の部分をカットしています。
また、勾配や極細の路地は、極端に縦長のコマにクルマと道のみを強調し、苦しさや切迫感を演出します。
更に上り坂を表現するのに、画面を90度回転させ、重力に逆らうように車を上向きにするなど、様々な工夫で、地形の醍醐味だけを、コマの中に凝縮しています。
こうして、アップダウンのある光景を、実感をもって描き出しているこの作品は、地形マニア(特に坂道マニア)や酷道ファン(酷道も険道も出て来ませんが)などに、受け入れられるかもしれません。
言葉ではなく絵で「高低差マニア」をワクワクさせる作品として、今後も期待したいと思います!
(熊本県漫画としてのレビューは、他の方に託します!)
1つ後のコメント